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ロードカナロア産駒はNHKマイルC初制覇

  • 2022年05月09日(月) 18時00分

■先週の血統ピックアップ


・5/8 NHKマイルC(GI・東京・芝1600m)
 中団を追走したダノンスコーピオンが馬場中央から抜け出し、外から迫るマテンロウオリオンをクビ差抑えました。ロードカナロア産駒がNHKマイルCを制したのは初めてです。ロードカナロアはこの勝利により、現3歳世代に限定したJRA種牡馬ランキングでトップに躍り出ました。

 2位はドゥラメンテ、3位はディープインパクトです。母レキシールーは牝馬ながらカナダの年度代表馬に選ばれた名牝。ケイアイファームが100万ドルで購買し、日本に連れてきました。

 母方にサドラーズウェルズを持つロードカナロア産駒は、サートゥルナーリア、パンサラッサ、キングオブコージ、キングエルメスといった活躍馬が出ています。

 父ロードカナロアは基本的にはスピード型の種牡馬ですが、この配合は中距離をこなすタイプが目に付き、産駒の平均勝ち距離は1674mと、同産駒全体の1486mを大きく上回ります。芝1600mの重賞を連勝したので、現状、ダノンスコーピオンのベストがマイル戦ですが、ゆくゆくはもう少し長めの距離をこなしてくる可能性があります。

 ちなみに、同日行われた新潟大賞典(GIII)は、同じ安田隆行厩舎のロードカナロア産駒レッドガランが優勝しました。同厩舎、同種牡馬の仔が同日に重賞を勝ったことになります。

・5/7 京都新聞杯(GII・中京・芝2200m)

 8番人気の伏兵アスクワイルドモアが2分09秒5のJRAレコードで快勝しました。昨年7月にデビューし、初勝利を挙げるまで3戦を要したものの、4戦目の札幌2歳S(GIII)でジオグリフの2着と健闘。ホープフルS(GI)ときさらぎ賞(GIII)を連敗したあと、当レースに駒を進めてきました。内枠を活かして道中はインぴったりを追走し、最後の直線で外に進路を取るとヴェローナシチーとの追い比べを制しました。

「キズナ×ゼンノロブロイ」は、サンデーサイレンス3×3という強いインブリードが生じるため、これまであまり試されてこなかったのですが、2頭出走していずれも勝ち上がっており悪くありません。

 母ラセレシオンはペルーサ(青葉賞)の全妹。引退レース時に532kgもあった超大型馬で、体質の弱さがあったため休み休みの出走でしたが、通算7戦3勝という優れた成績を残しました。初仔から重賞勝ち馬を出したので繁殖牝馬として楽しみな存在です。

 アスクワイルドモアが勝った翌日、同じ中京芝2200mで行われた三方ケ原Sで、プリマヴィスタが2分09秒0のレコードを樹立。アスクワイルドモアの2分09秒5はわずか1日の天下でした。

■今週の血統注目馬は?


・5/14 邁進特別(2勝クラス・新潟・芝1000m)
 新潟芝直線1000mに強い種牡馬はロードカナロア。2012年以降、当コースで産駒が20走以上した61頭の種牡馬のなかで連対率24.0%は第2位。当レースに産駒が登録している種牡馬のなかでは第1位です。娘のバトーデュシエルは今回が初の芝千直。前走、1勝クラスを勝ち上がったばかりですが、好枠に恵まれればおもしろいでしょう。

■今週の血統Tips


 京都新聞杯を勝ったアスクワイルドモアの2代母アルゼンチンスターは、名前のとおり南米アルゼンチンで誕生しました。その父キャンディストライプスは同国のチャンピオンサイアーです。同馬はバブルガムフェロー(朝日杯3歳S、天皇賞・秋)の半兄で、インヴァソール(米年度代表馬)やルロワデザニモー(米最優秀芝牡馬)の父、名種牡馬キャンディライドの母の父となりました。

 キャンディライドは売り出し中の若手大物種牡馬ガンランナーの父です。このようにキャンディストライプスは世界的に優れた影響力を及ぼしている名血なので、血統のなかに含んでいる馬がいれば要チェックです。父エピファネイア、母クルミナル(桜花賞2着、オークス3着)の2歳牡馬(馬名プレドミナル)は、今年のPOGで上位指名される可能性が高い1頭です。

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netkeibaでもおなじみの血統評論家・栗山求氏が血統の面白さを初心者にもわかりやすくレクチャー。前週の振り返りや、週末行われるレースの血統的推し馬、豆知識などを通して解説していきます。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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