豪華な顔ぶれがそろい、実力馬が人気を分け合う形が予想される今年のヴィクトリアマイル。ただし、レイパパレは約2年ぶりのマイル、ソダシは7ヶ月ぶりの芝、ソングラインは海外遠征帰り、デアリングタクトは長期休養明けと、一筋縄ではいかなそうです。軸に相応しい馬ははたしてどの馬なのか? “妙味”の観点から紐解いていきます。
また、恒例の妙味度分析ではレイパパレに騎乗する川田将雅騎手の狙い方を解説します。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)
今年は“荒れるヴィクトリアマイル”となるのか?
編集K3(以下、K3) 先週のNHKマイルCは「儲かる軸馬」に該当したダノンスコーピオンが勝ちました。まさか4番人気まで人気を落とすとは思いませんでしたね。
卍 枠順が出る前は予想2番人気でしたから、大外枠が嫌われたんでしょうね。
K3 おかげで今年の「儲かる軸馬」の成績は以下のようになりました。
勝率29.4%
複勝率58.8%
単勝回収率123%
複勝回収率104%
卍 軸馬としてかなり優秀な成績ですね。
K3 ただ、僕が買っている3連複はヒモが抜けまくってマイナスです……。どこかで大爆発してくれないとマズいです。といっても、信じるしかないんですよねぇ。
卍 そうですね。ブレずにやっていきましょう。
K3 さて、今週はヴィクトリアマイルです。ヴィクトリアマイルといえば荒れるレースとして有名です。
卍 2015年には2000万馬券が出ましたもんね。ここ2年はアーモンドアイ、グランアレグリアが1倍台の人気に応えていますけど、今年は人気が割れるぶん何かが起きそうですよね。雨の影響もあるでしょうし。
K3 レイパパレが予想1番人気になっていますが、恒例の妙味度解説は川田騎手でどうでしょうか?
卍 ダノンスコーピオンのこともありますし、ちょうどいいですね。電子書籍『中央競馬 妙味度名鑑 2022』の川田騎手のページはこのようになっています。
K3 やっぱり今年度版でも妙味度は平均以上あるんですね。
卍 特徴をまとめるとこのようになります。
・まだ過小評価傾向
・芝のレースでは積極的に狙える
・阪神競馬場は特に良い
・新馬戦では無理させない
K3 妙味度は102ですけど、騎乗数が多いので利益度(妙味度をもとに1年間購入し続けた場合にどれだけの利益をもたらしえるかを示した指標)にすると1119もあるんですね。
卍 川田騎手はちゃんと押さえておくべきですね。芝のレースでは特に。
K3 ダノンスコーピオンの配当を見たら、本当にそうだなと思います。今回のレイパパレも消したら痛い目にあいそうですね。
卍 では、これらを踏まえて予想1-5番人気の総合妙味度を見てみましょう。