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【葵S予想】4年連続で好配当が連続する波乱のレース

  • 2022年05月27日(金) 18時00分

例年通りの大接戦となるか…


 重賞になって過去4回、今年と同じ中京コースで行われた昨年を含め、決着タイムはすべて「1分08秒0-1分08秒1」に集中する。今年は計8頭も除外馬が出て、中には有力馬が多かったが、勝ちタイム予測は1分08秒前後。例年通りの大接戦だろう。

 好調教で先着した目下のデキの良さと、この中京で新馬勝ちしているコース適性を考慮してブレスレスリー(父アメリカンペイトリオット)から入りたい。

 ちょうど1年前、昨年6月の新馬勝ちは中京の芝1400m。二の脚を利かせて先手を奪うと、道中は競られながら最後まで先頭を譲らず、直線は馬場のいい中ほどに出す余裕を見せて押し切った。

 前後半「35秒0-(12秒2)-35秒9」=1分23秒1の時計は平凡だが、2歳6月の新馬戦のこと。ハナを譲らなかったスピード能力と、直後でマークしてきた2着馬スタニングローズ(先週のオークス2着)を振り切った勝負強さに注目したい。

 昨年の新種牡馬の父は、ウォーフロント(その父Danzigダンジグ)系の中距離をこなしたスピード系。日本ダービーにはビーアストニッシドを送っている。

 ブレスレスリーの母の父はコマンズ(その父はDanzig直仔のデインヒル)なので、ブレスレスリーはDanzigの「3×4」。もともと種牡馬ディクタット(父ウォーニング)などが代表するファミリーなので、この馬はスピード能力が前面に出る形になった。

 前走の2勝目は中山芝1200m(重馬場)。今回と同じM.デムーロ騎手が乗って好位の外を追走の形から自身「33秒3-35秒4」=1分08秒7。重馬場のため平凡な時計だが、前半32秒9のペースを深追いせず、最後の1ハロンで2馬身も抜け出した。行く一手型から脱皮して追って伸びたのは立派。良馬場なら勝ち時計は1分08秒台前半だったと思える。幸い、今回は内枠ではない。先行争いから一歩引いた好位追走が可能だろう。

 4年連続して好配当が連続している波乱のレース。単・複と、連は手広く流したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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