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【日本ダービー予想】日本ダービーで勝負を決める母方に潜む快速血統

  • 2022年05月27日(金) 19時00分
今週末は日本ダービー!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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今年もディープインパクト産駒馬が勝利を掴み取るか


 日本ダービーは、ディープインパクト産駒が4連覇中。5年前の勝ち馬レイデオロは父がダービー馬のキングカメハメハ。3代母はディープインパクトの母ウインドインハーヘア。

 過去5年のダービーで連対馬を出した種牡馬はディープ、キンカメの他にはハーツクライが2頭。オルフェーヴル、エピファネイアが1頭。たった5頭の種牡馬の産駒からしか連対馬は出ていないのです。

 繁殖牝馬の傾向も画一的。母系から仕上がりの早さとスピードを強化された繁殖ばかり。昨年の勝ち馬シャフリヤール、一昨年の勝ち馬コントレイル、3年前の2着馬ダノンキングリーはすべてディープ産駒。加えて母父が米国型。そしてインリアリティを持つ繁殖牝馬。

 インリアリティはJRAのスピード競馬には極めて重要。今も芝1000mのJRAレコードを保持しているカルストンライトオもインリアリティ系。

 この血を持つ繁殖の重要性、希少性は、15年以上続けている当コラムを通じても事あるごとに書き続けているように、今の日本ダービーはダービー定番の種牡馬にインリアリティのスピードを母系から強化することが勝負を分けるオプションになっています。

 と、5年以上変わらないダービー分析の枕詞を書かせてもらった上で、今年も配合セオリーに合致する競走馬を検証してみましょう。

 馬番の若い順から、まずはプラダリア。父がディープインパクト。母父クロフネは米国型。系統はヴァイスリージェント系。3代母リトルオードリーはオークス3着。

 ディープ×ヴァイスリージェント系の組合せに16年のダービー馬マカヒキ。今年の大阪杯を勝ったポタジェもディープ×ヴァイスリージェント系の配合馬。

 今開催の東京芝GIはディープの父サンデーサイレンスとヴァイスリージェントを両方持つ馬が連続で激走中。

 オークスで10人気2着のスタニングローズは母父がクロフネ。母系にサンデーを持つ配合馬。ヴィクトリアマイルを勝ったソダシは父がクロフネ。母系にサンデーを持つ配合馬。NHKマイルCを18人気で3着のカワキタレブリーは、母父がディープインパクト。父ドレフォンの母父はヴァイスリージェント系。

 ダノンベルーガは父がハーツクライ。母父はティズウェイは米国型でインリアリティ系。この血統を補う重要性は先に書いた通り。

 昨年の勝ち馬シャフリヤール、一昨年の勝ち馬コントレイル、3年前の2着馬ダノンキングリーはすべてディープ産駒。加えて母父が米国型。そしてインリアリティを持つ繁殖牝馬でした。

 母系にニニスキ。一昨年のダービー2着のサリオスも父がハーツクライで母方にニニスキ。堀調教師の管理馬。

 ディープ同様、配合、育成ノウハウが成熟したハーツクライ。ダノンベルーガはハーツクライ産駒でダービーを勝ち負けさせるノウハウの集大成であり、アイコン的な競走馬になる可能性に溢れています。

 キラーアビリティは父がディープ。母父が米国型。インリアリティを持つ繁殖牝馬。ディープ自体は決して早熟ではないのですが、ディープ産駒を3歳春の府中で速く走らせるには、スピードに加え、2歳から完成する体力を母方から補わないと他のディープ産駒に抜きん出ることが難しくなります。ダービーを狙って配合されたでしょうから、適性はピッタリ。

 ただし、早い時期から走ることに旺盛な気性は、燃え尽きるのが早い危うさも常に同居します。前走の凡走は内枠の馬がスピードに乗れないトラックバイアスの影響だけではないかもしれません。その点は「亀谷競馬サロン」のメンバーなどとも議論したいテーマです。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の日本ダービー予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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