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【エプソムC予想】エプソムカップの定番、4歳馬

  • 2022年06月07日(火) 12時00分

的中に大きく近づける今年の4択


 エプソムカップといえば、「4歳馬を買え」と書くのが年中行事だった。降級がなくなる前のラスト10年、2009〜2018年の4歳馬は[7-5-2-18]。10回中7回勝っているのだから勝率で5歳以上を圧倒していたのは当然として、複勝率も4歳馬43.8%に対し5歳13.6%、6歳18.4%だったので、4歳馬を重視せざるをえなかった。

 2019年の降級廃止時には「今年から本来準オープンに下がっていたはずの4歳馬がオープンのままとなってここに出てくるので疑う必要も」みたいな話を書いたのだがこれが劇的な裏目。2頭しかいない4歳馬のワンツー、しかも2頭とも前年までなら降級していた馬だった。

 その後はというと、2020年は18番人気のトーラスジェミニが3着。2021年は2、3着が4歳馬。それぞれ出走馬が6、7頭いたので絡んで当然とも言えるが、やはりなにかしらは絡んでくる。

 今年は4歳の登録馬が4頭いるので、やはりなにかしらは絡んでくると考えたい。4択、それもうまくすれば正解が複数ある4択を成功させれば的中に大きく近づける。

 その際に注意すべき点はふたつ。昔なら降級だった馬と昔でもオープンの馬(今年だとタイムトゥヘヴン)のどちらか片方が良いという傾向はここ3年で出ていない。

 もうひとつ、4歳馬どうしで人気のある馬が来るとは限らない。降級があった時代の2007年以降、4歳馬が4頭以上いた年に4歳馬の中で人気順何位の馬が馬券に絡んだかを整理すると、

回収率向上大作戦


 となり、ファンが4歳馬をうまく評価できていないことが分かる。今年は前走準オープン勝ちが3頭いるのでファンはその評価に悩みそう。そこはいっそ「分からないなら配当のつくほう」と割り切るのもよさそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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