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移転した名古屋競馬場へ初参戦! しかし小牧騎手にとっては懐かしい場所でもあるようで…?

  • 2022年06月07日(火) 18時01分
太論

▲移転した名古屋競馬場で今年初勝利を目指す! (c)netkeiba.com


明日8日、ミラクルスターとのコンビで久々に地方交流に参戦! 舞台は弥富市に移転したばかりの名古屋競馬場で、小牧騎手にとっては懐かしい地でもあるとか。「今年も残り半年や…」と危機感を募らせつつ、今年初勝利に自信をのぞかせる小牧騎手。そのほか、滋賀県の魅力を語る質問コーナーも必見です!

(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

懐かしくて新しい競馬場で、今年の初勝利を決めたい!


──先週のワンダーブレット(6月5日・中京4R・3歳未勝利・ダ1400m)は6着。5戦目にして、初めてスタートが決まりましたね。

小牧 スタートも決まったし、いい競馬したのにねぇ。流れが速くなったからあまり追いかけずに、ちょうどいい位置で流れに乗れたんやけど、逆に全然脚を使わなかったわ。結局、勝ったのは後ろからきた馬(ウイングスオブラヴ)やもんね。

──最後方にいた馬でしたね。とはいえ、ワンダーブレット自身の走破時計もこれまでで最速、勝ち馬との着差もコンマ7秒差とデビュー以来最少でした。だから、少しずつ力を付けているのかなと。

小牧 そうやね。ただ、せめて権利(5着以内)を取りたかったなぁ。なんか難しいね、勝つのは。なかなか甘くないわ。早く1勝せな。今年ももうすぐ残り半年を切ってしまう。

──確かにもうすぐ折り返し地点…。

小牧 明日ね、何年かぶりに交流(名古屋10R・名古屋CCピーチ賞)に行くんやけど、そこで勝てそうな気も…。

──明日のパートナーはミラクルスターですね。先週Bコースでの追い切りに騎乗されていて。

小牧 ちょっと重たい感じもしたけど、まぁ仕上がったね。カリカリしていてすごく寂しがり屋の馬なんやけど、今回の休養でセン馬になったんやわ。明日はたぶん、いいところがあると思うけどね。僕自身、弥富では初めて乗るから楽しみやね(名古屋競馬場は、今年の4月に名古屋市から弥富市に移転)。

──新しい競馬場で今年初勝利というのも、なんだか縁起がよさそうです。

小牧 頑張ります。弥富でレースに乗るのはもちろん初めてやけど、僕が学校時代(地方競馬教養センター)は、弥富が名古屋競馬のトレセンやってん。17歳くらいのときやったかな、研修で調教に乗りにいったことがあるから、それ以来やね。坂本敏美さんとかがまだ乗っていた頃でね。懐かしいなぁ。

──なるほど。小牧さんにとっては、懐かしい地でもあるんですね。さて、今週は土曜日の清洲Sにニホンピロランドが登録しています。

小牧 うん、今週やったわ。休み明けやし、入ると思う。先週も話したけど、仕上がってるよ、今回は。明日も乗る予定です。あと、2歳のジャッドノワールはね、東京に行くかもしれん。距離が長いほうがいいということで、笹田調教師が「東京に行こうか」って。今週の東京に芝1800mがあるから、そこにいくかもしれないけど、明日の追い切り次第かな。まだ時計も詰まってこないし、仕上がり途上やから。

──流動的ではありますが、いよいよ小牧さんの2歳戦がスタート。楽しみです! では、質問を2つほど。「小牧さん、こんにちは。素朴な疑問なのですが、馬は立ったまま眠るって本当ですか? 立ったまま熟睡している馬を見たことがありますか? どんな感じなのでしょうか?」。

小牧 目を瞑っているのは見たことがあるけど、熟睡しているかどうかはわからへん。たぶん目を瞑っているだけで、起きてるんちゃうかな。それ以前に、厩では馬も普通に横になって寝てるよ。とくに若馬とかは、疲れているのか、横になって寝てる。生まれたときから厩で育っているから、野生の馬とは違うからね。

──続いては、「自分は47都道府県完全制覇の旅を目指している者です。滋賀県には行ったことがなく、琵琶湖のイメージしかないのですが、小牧騎手が思う滋賀県の魅力はどういうところですか? 行動的な小牧騎手ならいろいろご存じかと思い、質問させていただきました」。

小牧 やっぱり琵琶湖でしょう。琵琶湖は最高やで。今もちょうど琵琶湖の周りを歩いているところやねん。

──ウォーキング中でしたか。

小牧 うん。昨日は食べ過ぎたし飲み過ぎたから(笑)、もともと今日は2時間くらい歩こうと思っていてね。家から黙々と歩いていたら、琵琶湖まできてしまったわ。やっぱりきれいやね。そういえば今、キャンプが流行っているでしょう。ゴールデンウィークの琵琶湖周辺はテントだらけで、すごかったで。あんな光景は初めて見たわ。僕が住んでいる草津市は、駅の近くはお店もいっぱいあって街やけど、少し行けば自然もいっぱいですわ。歩きながら、このへんに家を建てたいなぁと思ったりするし。住むという視点で見たら、たぶん滋賀県が一番いいんじゃない?

──いろんなところに住んできた小牧さんの言葉だけに、信頼度が高い。

小牧 そういえば草津市は、「近畿で一番住みやすい街ランキング」でベスト10に入ってたよ。実際、草津、南草津あたりは、人口が一番増えているらしいからね。あと、滋賀県の魅力といえば、やっぱり肉が美味いこと。

──近江牛!

小牧 そうそう。どこに行っても焼肉は美味しいですわ。ただ、大阪と比べたら、値段がちょっと高いけどね。滋賀県は地味な印象があるかもしれんけど、すごくいいところやで。琵琶湖の周りを歩くのは本当に気持ちがいい!

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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