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アルカナ・ドーヴィル1歳セール 選りすぐりの1歳馬が集結

  • 2022年07月06日(水) 12時00分
世界的な高級リゾート地ドーヴィルを拠点とするフランスのセリ会社「アルカナ社」が、夏期限定で“フランス競馬”の魅力に迫る現地最新情報をお届けします。

※当コラムは無料でお楽しみいただけます

ドーヴィル1歳セールで高く評価された馬が昨年も活躍


 フランスのノルマンディ地方にあるリゾート地として有名な「ドーヴィル」という街は、8月になると欧州競馬の中心地として、世界各国から多くの人々が集まります。中でも、ヨーロッパにおける1歳セールの幕開けを飾る「アルカナ」社主催のドーヴィル1歳セール(8月13日〜15日開催)は、長い歴史と、最高の品揃えを誇るセールとして、世界中のバイヤーが見逃すことができないイベントです。今年の仏1000ギニーを大接戦の末制したマングスティーヌや、2021年のフランスにおける2歳と3歳チャンピオン馬、エンジェルブルーやシリウェイのように、ドーヴィル1歳セールで高く評価され、購買された馬たちが、レースでも素晴らしい功績を残しています。今年は、フランスだけでなく、ヨーロッパNo.1ブリーダーたちが、血統と馬体の両面から厳選した1歳馬、313頭が上場される予定です。

 上場馬の種牡馬リストも大変豪華です。世界中で産駒が活躍しているアドラーフルーク、アメリカンフェイロー、アロゲート、チャーチル、ドゥバウィ、フランケル、ガリレオ、ジャスティファイ、キングマン、ルアーヴル、ロペドヴェガ、ノーネイネヴァー、シャマーダル、シーザスターズ、シユーニ、ウォーフロント、ウートンバセットらの産駒のほか、アドヴァタイズ、ブルーポイント、トゥーダーンホット、ヴァルトガイスト、ヨシダといった若手種牡馬の初年度産駒も揃いました。

 上場馬のおよそ4分の1は、ブラックタイプを獲得した馬の弟や妹ですし、そのうち17頭は、G1勝ち馬の弟や妹です。ここで、注目の上場馬をご紹介します。モンソー牧場からは、2020年の凱旋門賞勝ち馬ソットサスの弟(上場番号154番)が上場されるほか、ケネイ牧場から、凱旋門賞を2度制したトレヴの半弟(上場番号171番)、ラ・モッテライ・コンサイメントから、今年のディアヌ賞(仏オークス)に優勝したナシュワの半妹(上場番号93番)のほか、2019年のディアヌ賞(仏オークス)勝ち馬チャネルの初仔で、シーザスターズ産駒(上場番号234番)が上場されます。

日本でもお馴染みの血統背景を持った牡馬や牝馬も多数上場


―上場番号209番 父チャーチルの牝。母はディープインパクト産駒で重賞勝ち馬のアクアマリン。名馬アンガラが出ている牝系。ケネイ牧場から上場。

―上場番号149番 重賞勝ち馬ノーブルトゥルースの全妹。父キングマン。母は、G1勝ち馬で、ソウルスターリングやスターズオンアースを輩出したスタセリタの半妹です。カプチン牧場から上場。

―上場番号189番 父ロペドヴェガの牝。日本で活躍したカレンミロティック、ヒカルアマランサス、ホウオウアマゾンらの近親。クラシック勝ち馬カーリーナが3代母です。バリーリンチ・スタッドから上場。

―上場番号220番 父トゥーダーンホットの牡。仏1000ギニーを制したディープインパクト産駒ビューティーパーラーや、バロッチの半弟。マイトアンドパワーやモシーンが出ている牝系出身。バロダ・スタッドから上場。

―上場番号64番 仏クラシックを制し、現在は繁殖牝馬として日本で供用されているラクレソニエールやアヴニールセルタンの父ルアーヴルの産駒(牡馬)。今年、重賞勝ちを収めたアスクビクターモアが出ている牝系。カドラン牧場から上場。

―上場番号165番 父ウートンバセット。偉大なる種牡馬ディープインパクトと同じ牝系の出身。モンソー牧場から上場。

―上場番号239番 父コーディアック。重賞勝ち馬ロビンオヴナーヴァンの半弟で、近親にリスグラシューがいる牝系。エレヴァージュ・ド・トゥルジェヴィルから上場。

―上場番号265番 ユニコーンライオンの父として知られるノーネイネヴァーの牡。2021年BCジュヴェナイルフィリーズターフを制したピッツァビアンカや、日本で活躍しているフェリシアがいる牝系出身。バロダ・スタッドから上場。

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フランス競馬便り


欧州の主要セリ会社であるアルカナ社(Arqana)。フランス北西部の美しいリゾート地、ドーヴィルを拠点としている。本コラムは8月のセール開催中に、期間限定でお届け。ヨーロッパを代表するフランス競馬の最新情報を、現地から発信!

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