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【函館記念予想】狙うは巴賞大敗組? 穴党注目のハンデ重賞

  • 2022年07月15日(金) 18時00分

斤量が一気に5キロ軽くなるアイスバブルは…


 七夕賞は6、1、2番人気という比較的人気サイドの決着だったが、七夕賞と函館記念はともに人気薄馬の好走が多いレース。穴党は今週こそ、と張り切っていきたい。

 サンレイポケットは天皇賞秋やジャパンカップでも好走する地力があり、57.5キロというハンデも問題ではない。ただ相手関係と関係なく3、4着あたりになりがちなタイプなので、人気になっているときに1着付けというのは気が進まない面もある。

 マイネルウィルトスは昨年8着。その後アルゼンチン共和国杯と目黒記念で好走してきたのでここでは格上だが、いまは2000mだと微妙に短い可能性もある。一瞬の決め手で勝負できるタイプではないので、無理をせずに前半どの位置を取れるか、というのがポイントだろう。

 アラタは自在性が魅力。逃げることもある馬が4角9番手から重賞3着(福島記念)しているというのは貴重な存在。条件戦だったとはいえ昨年の実績が示すように函館そのものは良いし、今回取る戦略と展開が噛み合った場合に怖い存在になる。

 スカーフェイスは脚質とコースの組み合わせとして厳しい面がある。小倉大賞典が上がり3位で5着。かなり差しが届く展開だったし、函館でも同様なことになってしまいそうな予感がある。逆にこの馬から入るなら前崩れの前提で予想を考えたい。

 フェアリーポルカも最近は差しの競馬が多く、さらに年齢的なものか一時期ほどの力が感じられない。ただ函館は昨年のクイーンSが悪くない内容だったし、コースに合わせて戦略を変えてくることもある。

 巴賞組は、函館が8週開催だった時代から「巴賞好走馬来ない、巴賞大敗馬来る」の傾向が強い。今年はちょっと軸にする気にはなれないが、前走59キロから一気に54キロになるアイスバブルとジェネラーレウーノは少し気になる。前者は昨年の2着馬だし、後者は逃げて展開がハマった場合に怖い。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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