【中京記念予想】小倉1800だからこその馬を狙いたい
時計不足は死角だが、今の馬場なら
昨年に続いて中京のマイル戦ではなく、小倉の1800mで行われるところが大きなポイント。中京の1600mなら使わないが「小倉の1800mなら…」と出走してきたグループがいる。カデナ、コルテジア、ダブルシャープ、モズナガレボシ…などが該当する。
伏兵モズナガレボシ(父グランプリボス)は1600m未経験。中京のマイル戦ではなく、小倉の1800mだから出走してきた。
芝1800mの最高時計は1分45秒7(夏の新潟3勝クラス3着)なので、今年の高速の小倉は有利ではないが、昨年の小倉記念(稍重の芝2000m)を外から一気に差し切ったコース巧者。1分59秒7は平凡でも、前半61秒4のスローで、後半1000mは58秒3。最後方の外から差したモズナガレボシの上がりは最速の35秒0だった。3着スーパーフェザー、4着ダブルシャープを差し、2000mが長かったのか1番人気で6着に沈んだファルコニアには1秒1も先着している。
時計不足が死角とされるが、今春の新潟大賞典2000mには1分58秒0の小差4着があり、3-4歳時より明らかにパワーアップしている。小倉の芝は通算2戦2勝。開催8日目でもあり、多少でも時計がかかれば通用する。55キロのハンデも魅力だ。
母の父クロフネ(2021年に23歳で老衰死)は、現在ブルードメアサイアーとして急上昇。先週のハヤヤッコ(函館記念)、2週前のゲンパチルシファー(プロキオンS)、スタニングローズ(オークス2着など)の快走で今年は総合ランキング2位に躍進している。クロフネ譲りの芦毛馬モズナガレボシにも、強い影響力を伝えているだろう。
近親に著名馬こそいないが、ファミリーは名門中の名門。3代母スラヴォニア(父ニジンスキー)は、ダンシングキイ(ダンスインザダーク、ダンスインザムードなどの母)、キーフライヤー(春の天皇賞馬スズカマンボの祖母)など、名繁殖牝馬の全妹になる。
良馬場では売れないと思えるので、単勝と、複勝の代わりにワイド数点。連勝は昨年2着のカテドラル、これ以上の馬体重減がないことを条件のカイザーミノルを含めて、ちょっと手広くいきたい。