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【中京記念予想】小倉1800だからこその馬を狙いたい

  • 2022年07月23日(土) 18時00分

時計不足は死角だが、今の馬場なら


 昨年に続いて中京のマイル戦ではなく、小倉の1800mで行われるところが大きなポイント。中京の1600mなら使わないが「小倉の1800mなら…」と出走してきたグループがいる。カデナ、コルテジア、ダブルシャープ、モズナガレボシ…などが該当する。

 伏兵モズナガレボシ(父グランプリボス)は1600m未経験。中京のマイル戦ではなく、小倉の1800mだから出走してきた。

 芝1800mの最高時計は1分45秒7(夏の新潟3勝クラス3着)なので、今年の高速の小倉は有利ではないが、昨年の小倉記念(稍重の芝2000m)を外から一気に差し切ったコース巧者。1分59秒7は平凡でも、前半61秒4のスローで、後半1000mは58秒3。最後方の外から差したモズナガレボシの上がりは最速の35秒0だった。3着スーパーフェザー、4着ダブルシャープを差し、2000mが長かったのか1番人気で6着に沈んだファルコニアには1秒1も先着している。

 時計不足が死角とされるが、今春の新潟大賞典2000mには1分58秒0の小差4着があり、3-4歳時より明らかにパワーアップしている。小倉の芝は通算2戦2勝。開催8日目でもあり、多少でも時計がかかれば通用する。55キロのハンデも魅力だ。

 母の父クロフネ(2021年に23歳で老衰死)は、現在ブルードメアサイアーとして急上昇。先週のハヤヤッコ(函館記念)、2週前のゲンパチルシファー(プロキオンS)、スタニングローズ(オークス2着など)の快走で今年は総合ランキング2位に躍進している。クロフネ譲りの芦毛馬モズナガレボシにも、強い影響力を伝えているだろう。

 近親に著名馬こそいないが、ファミリーは名門中の名門。3代母スラヴォニア(父ニジンスキー)は、ダンシングキイ(ダンスインザダーク、ダンスインザムードなどの母)、キーフライヤー(春の天皇賞馬スズカマンボの祖母)など、名繁殖牝馬の全妹になる。

 良馬場では売れないと思えるので、単勝と、複勝の代わりにワイド数点。連勝は昨年2着のカテドラル、これ以上の馬体重減がないことを条件のカイザーミノルを含めて、ちょっと手広くいきたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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