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父母双方のローカル適性で最大限の力を発揮したベレヌス

  • 2022年07月25日(月) 18時00分

先週の血統ピックアップ


・7/24 中京記念(GIII・小倉・芝1800m)
 スローの逃げに持ち込んだベレヌスがまんまと逃げ切りました。5歳にして重賞初制覇です。母カフヴァールは3勝クラスまで出世した活躍馬で、その半兄リザーブユアハートは函館3歳S(現函館2歳S)の勝ち馬。2代母スペシャルアラートの一族は、アメリカ血統の影響を強く受けているので、ダートを得意としています。芝コースでは小回りのローカル戦の成績が圧倒的。切れ味よりもスピードの持続力に秀でているからでしょう。

 父タートルボウルはトリオンフ(小倉大賞典、小倉記念、中山金杯)、タイセイビジョン(京王杯2歳S、アーリントンC)、アンデスクイーン(レディスプレリュード、エンプレス杯、ブリーダーズGC)を出しています。小倉の芝重賞では3頭が計5回走っていますが、その成績は[3-1-0-1]と驚異的です。父母双方からローカル向きの適性を受け継ぎ、今回は展開に恵まれたこともあって最大限の力を発揮しました。

・7/24 新馬戦(札幌・芝1800m)

 好位を追走したドゥアイズが直線で最内を突き、激しい追い比べを制しました。父ルーラーシップ、母の父ディープインパクト、という組み合わせ。先週、2歳戦は15レース組まれていたのですが、種牡馬別の成績ではルーラーシップとモーリスが2勝ずつを挙げてトップでした。ルーラーシップ産駒の勝利は、ドゥアイズが勝った日曜札幌芝1800mの新馬戦と、ラパンラピッドが勝った日曜福島芝1800mの新馬戦。先週は週末に雨が降り、土曜日の競馬が終了した時点で、札幌、福島とも稍重のコンディション。日曜日は良馬場に回復したとはいえ、少し時計が掛かっていました。そうした馬場も合っていたのでしょう。

「ルーラーシップ×ディープインパクト」はキセキ(菊花賞)、ワンダフルタウン(青葉賞、京都2歳S)、エヒト(七夕賞)などコンスタントに活躍馬が出ており、なかでもダンジグを併せ持つパターンは、キセキ、エヒト、イシュトヴァーン、ビッグリボン、サトノラムセス、バルベーラなどアベレージの高さが目立ちます。本馬はこのパターンです。オークス向きでしょう。

今週の血統注目馬は?


・7/31 積丹特別(1勝クラス・札幌・芝2600m)
 札幌芝2600mで注目したい種牡馬はドゥラメンテ。当コースで過去3戦2連対と好成績を残しています。サンプルは少ないものの、注目すべき実績といえるでしょう。当レースに登録のあるドゥラメンテ産駒はディナースタとヴィトーリアの2頭。前者は前走のプリンシパルSで12着。しかし、東京芝2000mで不利となる大外枠で、なおかつ向正面で一気にポジションを上げる積極策が裏目に出た感があります。後者は2000m以上に距離を延ばしてから成績が安定し、唯一の勝ち星が札幌コース。いずれも期待できるでしょう。

今週の血統Tips


 以前の新潟競馬場は右回りでしたが、1999年秋を最後に改修工事に入り、2001年夏に左回りコースとして生まれ変わりました。それと同時に新設されたのが直線1000mコース。この年、第1回アイビスサマーダッシュが行われ、吉田豊騎乗のメジロダーリングが優勝しました。今年、22回目のレースが行われます。

 過去の優勝馬の血統を眺めていて気付くのは、サンデーサイレンス系の優勝が一度もないことです。周知のとおりわが国の競馬はサンデー系が圧倒的な強さを見せており、どの重賞であろうと勝ち馬はサンデー系だらけです。にもかかわらず、アイビスサマーダッシュだけはなぜかサンデー系が勝っていません。

 サンデー系の長所を一言で表現するなら「溜めて切れる」ところ。距離はマイル以上に向いています。したがって、短距離重賞は得意条件とはいえません。しかし、それにしても……という気はします。今年、このジンクスが破られるかどうかにも注目してみたいところです。

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netkeibaでもおなじみの血統評論家・栗山求氏が血統の面白さを初心者にもわかりやすくレクチャー。前週の振り返りや、週末行われるレースの血統的推し馬、豆知識などを通して解説していきます。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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