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【レパードS予想】レパードステークスはサンデーの「伸び」が強化されない配合馬

  • 2022年08月05日(金) 19時00分
今週末はレパードS!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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激走率が上昇する配合とは


 サンデーサイレンス系が日本の芝中距離で主流血統となったのは、絶対的な能力はもちろんのことJRAの芝中距離レースで重要な直線での「伸び」を強化する種牡馬だから。加えて、その適性の「主張」が強いことも重要なポイント。(血統の主張、引き出しの考え方は単行本「亀谷敬正の競馬血統辞典」を参照。血統の系統は「スマート出馬表」を参照)

 サンデー系と配合すると「伸び」を強化された馬の出現確率が高まります。ただし、競馬で要求される能力は一定ではありません。米国の持続力競馬や欧州の加速力競馬では「伸び」とは相反する能力が問われるため「伸び」を薄めた配合の方が勝ちやすくなるのです。

 JRAの競馬でも、先日小倉芝1200mでJRAレコードを樹立したテイエムスパーダはサンデーサイレンスの血を持たない配合馬。「伸び」の要素を薄めたからこそレコードを出せたのです。これは今となっては結果論になりますが、根本的な競馬の仕組みでもあるので、未来へもつながります。(実際、CBC賞のレース前にも今書いたことと全く同じことを書いてテイエムスパーダを本命に推奨しました)

 レパードSも父も母父も非サンデー系の期待値が高いレース。サンデーの「伸び」が強調されていない配合馬が有利なレースになるからです。

 ここ数年は出走馬の7割近くが父か母父がサンデー系(大系統)。それでも、父も母父もサンデー系ではない少数派配合の方が穴馬券を連発。

 昨年も父と母父がどちらも非サンデー系のスウィープザボードが10番人気2着。2020年もケンシンコウが7番人気1着、ブランクチェックが5番人気3着。2019年は10番人気1着がハヤヤッコ、2着はデルマルーヴル、11番人気3着のトイガー。いずれも父も母父もサンデー系(大系統)ではない馬。

 なかでも父と母父が米国型と欧州型で配合されている馬はさらに激走率が上昇。スウィープザボードとローズプリンスダムは父が米国型で母父が欧州型。ハヤヤッコ、ビッグスモーキーは父が欧州型で母父が米国型。当レースは欧州要素と米国要素をミックスされた能力の方向性を持つ馬が特に有利なのです。

 ヘラルドバローズは父シニスターミニスター。JRAのダート中距離でも名系統のエーピーインディ系。母父は欧州型のアーチ。当レース向きの欧州要素と米国要素をミックスされた配合。サンデーを持たない配合で「伸び」はない代わりに砂中距離で要求される持久力が強化されています。

 タイセイドレフォンもサンデーを持たない配合馬。父ドレフォンは中距離ダートが適性の本質。母デイトユアドリームは砂1400m以下で4勝。砂競馬のスケールとスピードを強化する母。母母父ヌレイエフは砂中距離の名馬ゴールドアリュールの母父。当レース向きの砂中距離の適性を強化した配合馬。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のレパードS予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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