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【レパードS予想】強豪集うジャパンダートダービー組を重要視したい

  • 2022年08月06日(土) 18時00分

新潟ダートでの先行力は欠けるが…


 過去13回のレパードSでは、7月初旬のジャパンダートダービー(公営大井のダート2000m)の出走馬が5勝している。計12頭が馬券に絡んできた。

 強豪の集結するJpnIなので、2010年ミラクルレジェンドは4着から、2012年のホッコータルマエは5着から巻き返してここを勝った。

 最近10年に限ると、ジャパンダートダービー5着以内馬は公営馬も含め、レパードSで【2-3-2-6】。そう強く結びついているほどではないが、他のステップは確実に上回っている。

 ただ1頭このスケジュールで、前走4着だったハピ(父キズナ)は強気になれる。出足一歩で前半は後方に置かれたが、追い込みにくい不良馬場を一番外からスパートして勝ち馬と0秒3差。上がりは最速の37秒8。これでデビューから4戦連続上がり最速となった。

 死角はある。新潟ダート1800m向きの先行力には欠ける。連勝がストップしたばかり。激走の反動も考えられる。だが、2週連続して併せ馬で軽快に動き、今週は最後11秒9。これまで以上に鋭く伸びた。

 父キズナは、近年では珍しく3歳になって4戦目(通算7戦目)に日本ダービーを制したタフガイ。まだ4世代(実質は3世代)でJRAのダート種牡馬ランキング今年は5位。代表産駒のバスラットレオンが示すように芝も、ダートもこなす。

 母の父キングカメハメハは、芝でもダートでも多くのチャンピオンを送り、今年を含め目下3年連続して総合ブルードメアサイアーランキング1位。

 ハピの血統背景は、ダート中心のアメリカ血統として不滅のボールドルーラー系セクレタリアト直仔を牝祖に持つ北米タイプであり、さらに父母両系から大種牡馬ストームキャットの血を受けて「3×4」であること。

 互角のスタートなら前回ほど置かれないだろう。2走前の中京ダート1800mでは、今回も対戦する人気のタイセイドレフォンを、上がりで1秒2も上回って差し切った。

 ホウオウルーレット、カフジオクタゴン本線。タイセイドレフォン、ヘラルドバローズ以下が連下候補。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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