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【小倉2歳S予想】前走新馬組の評価は敢えてひねって

  • 2022年08月30日(火) 12時00分

1回見ただけの馬を正しく評価するのは難しい


 小倉2歳Sの過去10年では前走新馬組が[6-5-7-46]。他の夏競馬2歳重賞よりも新馬組>未勝利組の傾向が強いので、前走オープン組にこだわらない限りは前走新馬戦組をなにかしら買うことになる。

 この[6-5-7-46]には人気薄激走馬が含まれているので、回収率は単224%・複130%にもなっている。新馬組はファンから見てヒントになるものが少ないので、どうしてもタイムや着差の派手な馬が人気になりがち。ただ、実際にはファンの評価が正しいとは限らない。というか、1回見ただけの馬を正しく評価するというのは難しい話である。

 2020年の前走新馬組は2、6、7番人気の3頭でそのうち2番人気のメイケイエールが1着したが、これはむしろ最近では珍しい。

 2021年は3、8番人気が絡んで1番人気が着外。2019年、2017年も1番人気馬が飛んでそれより人気のない馬が来ている。2018年は3、13、9番人気で1〜3着し、5、6、8、11番人気が着外だった。

 過去10年の中でも古い側はわりと人気順通りに来ているが、それでも2014年のオーミアリス15番人気1着のようなこともあった。

 配当妙味ということを考えるなら、前走新馬組でいちばん人気のある馬を敢えて捨てるとか、今回登録馬に7頭いる新馬組の中から人気のない馬を敢えて取るとか、そういったひねり方をしてもよさそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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