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【丹内祐次×藤岡佑介】「それにね、今すごく楽しいんだよ」ドン底から這い上がり、20期生4人目のGI制覇へ/第4回

  • 2022年09月07日(水) 18時01分
“with佑”

▲丹内騎手との同期対談、最終回(撮影:桂伸也)


丹内祐次騎手をゲストに迎えてお届けしている『with佑』同期対談も今回が最終回。丹内騎手は7月からの北海道開催で22勝を挙げ、初の年間50勝に到達しました。そんな北海道開催も先週で終了し、今週から秋競馬がスタート。最終回の今回は夏の勢いそのままにさらなる飛躍が期待される丹内騎手に今後の目標を伺います。

20期生として4人目のGI制覇を目標に挙げる一方で、ローカルで沢山の馬に乗っている現状を“幸せ”だと話す丹内騎手。誰よりも馬に乗っているという過酷なスケジュールを“幸せ”と言えるモチベーションの根源は、やはり20期生の存在。最後に、そんな同期への想いを改めて語ります。

(取材・構成=不破由妃子)

“チームお花畑”を含め、20期生は最強世代です


──さて、同期対談もそろそろ終盤。丹内さん、最後に今後の目標を聞かせてください。

丹内 今はやっぱりGIです。GIを勝ちたい。同期のうち、3人がGIジョッキーですからね。4人目になりたいです。

佑介 水出(大介元騎手・現調教助手)も助手としてエフフォーリアを送り出した。

丹内 ああ、そうだね。とにかく今は、GIを勝つことを目標に頑張ってる。でもなぁ、やっぱり中央を主戦場にしないと…。でも今、中央で乗り出したとしたら…。

佑介 難しい選択だよなぁ。

丹内 正直、今の自分では厳しいと思う。

佑介 ローカルでは、関西の厩舎からも声が掛かっているしね。もうちょっと地盤固めをするという選択もありかもしれない。

丹内 それにね、今すごく楽しいんだよ。むちゃくちゃ楽しい。おかげさまで、毎週毎週目が回るような忙しさでさ。ホント、金土日の忙しさはヤバイ(苦笑)。小倉もそうだけど、滞在では調教頭数が跳ね上がるから。

佑介 仕事がなくて、滞在先から帰らざるを得なかった日々を思えば…。

丹内 うん、超幸せ。土日は4時20分から攻め馬が始まるけど、そこからレースが終わる夕方まで馬に乗りっぱなしだからね。

── 一番働いている20期生ですね。

佑介 間違いないです。調教も含め、乗っている馬の頭数でいったら、僕と(川田)将雅を足しても丹内に敵わないかも(苦笑)。なにしろ栗東で僕たちが乗るのは、1週間で5頭くらいですから。

丹内 少なッ! 俺

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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