スマートフォン版へ

【ローズS予想】オークス掲示板組不在で

  • 2022年09月13日(火) 12時00分

重賞掲示板経験のある馬に期待


 ローズSは、オークスで掲示板に載った馬がいれば過去10年で[6-2-3-6]、該当馬が複数頭いたら必ず1頭は馬券に絡んできたのだが、今年は事情が異なる。オークス組は7着だったアートハウスと16着だったパーソナルハイがいるだけだ。

 過去にこのようなケースはどれだけあったのだろうか。

 秋華賞が創設された1996年以降、ローズSに「前走オークス5着以内」の該当馬が出走しなかったことは2018年の1回しかない。1頭のみというのも1997年、2016年、2020年の3回だけだ。

 2018年はオークス13着のカンタービレが優勝。前走1勝組のサラキアが2着、前走2勝クラス組のラテュロスが3着だった。ただサラキアはチューリップ賞(4着)、ラテュロスは阪神JF(6着)に出走歴があり、100%の上がり馬という感じでもない。

 1997年はオークス掲示板組こそいなかったものの、桜花賞馬のキョウエイマーチ(オークス11着)が優勝。3着はNHKマイルC馬のシーキングザパールだった。

 2016年は唯一のオークス掲示板組・シンハライトが優勝。2、3着馬もオークス以前の重賞に出走歴があった。

 2020年も唯一のオークス掲示板組・リアアメリアが優勝。3着オーマイダーリンはシンザン記念4着があった。

 ここまで触れた4つの年度で、春重賞未経験馬が馬券に絡んだのは1997年2着のメイプルシロップと、2020年2着のムジカだけ。オークス組が手薄な年でも、夏以降に出てきた馬が好走するのは意外に難しい。

 オークス最先着で忘れな草賞勝ちもあるアートハウス、オークスは大敗だがフローラS2着のパーソナルハイ、重賞4着が2回あるマイシンフォニーの3頭、広げても重賞掲示板経験のあるラリュエルとブルトンクール、この中から1〜3着の3枠中2つは埋まるくらいに想定してもよいかと思う。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング