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【ユーザー質問】「馬が怖いと思い始めたら絶対に引退する」クセ馬と接する際の心得を語る

  • 2022年09月13日(火) 18時02分
“ミルコレビュー”

▲以前「性格が悪い!」と話していたダイワメジャー(撮影:下野雄規)


いつの時代もレースを沸かしてきたクセ馬たち、なぜか憎めないような個性を持つその姿に競馬ファンからはいつも熱い支持を受けています。しかし厩舎スタッフや騎手からすると頭を悩まされる存在、時には命の危険すらあるため、普段の接し方が重要になります。

ミルコ騎手は若い頃から難しい馬をたくさん頼まれてきたそうで、その経験からか多くのクセ馬たちにタイトルをもたらせてきました。今回はそんなクセ馬の扱いに長けているミルコ騎手のテクニックを公開、ダイワメジャーやサトノクラウンなど過去の経験からクセ馬を相手にする際の心得を話してくれました。

(取材・構成=森カオル)

Q「最近、競馬を見始めて、池添騎手とメイケイエールのコンビを応援しています。池添騎手は気性の荒い子に乗るのが上手な印象ですが、ミルコ騎手もそのイメージがすごく強いです。なにかコツなどがあるのでしょうか。最近、乗馬も始めたので、ぜひ知りたいです!」(みつこ・ねむーろさん)


ミルコ ん〜、それは馬次第だけど…。意識するのは、まず落ちないこと(苦笑)。それが大前提ですね。こっちがコミュニケーションを取ろうとすると、馬もいろんなことをしてくるね。ちょっと暴れてみたりとか、頭をグーっと下げてみたりとかして、「この人はどんな人?」って確認してくる。

──なるほど。人間の反応を探ってくるわけですね。

ミルコ そうです。そこでどう応えるかはジョッキー次第だし、馬によってやり方も変わってきます。たとえば、ゲートに行くまではオーラオーラとなだめて、ゲートが開いたら「よし!」と気合いを入れる場合もあるし、最初から「僕はあなたよりも強いんです!」ということを教え込む場合もあります。いろんなタイプの馬がいるから、馬の数だけパターンがありますね。でもね、そんなことする必要がないくらい、優しい馬もいるよ。

──ミルコ騎手がコンビを組んだなかでは、たとえばどの馬?

ミルコ 一番優しかったのはモズカッチャン。すごく優しい馬だった。あとは

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Road to No.1 世界一になる / ミルコ・デムーロ
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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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