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【オールカマー予想】シンボリクリスエスの孫はオールカマーでも注目

  • 2022年09月23日(金) 19時00分
今週末はオールカマー!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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「偉大な孫」をたくさん出す種馬


 昔から「直仔」よりも「孫」が名馬を出しやすい繁殖が存在します。その代表は、何といってもセクレタリアトでしょう。

 ストームキャット、エーピーインディ、ゴーンウェストはすべてセクレタリアトの孫。(母の父がセクレタリアト)セクレタリアトは現役時代にも偉大な競走成績を収めましたが、繁殖としては「偉大な孫」をたくさん出しました。

 そして日本でセクレタリアト同様、孫の方が名馬を出している繁殖がシンボリクリスエスです。…同じぐらいとは、まだ言い過ぎかもしれませんが、シンボリクリスエスは明らかに直仔よりも孫の方が名馬、名種牡馬、繁殖牝馬を生み出しています。

「孫で名馬を出す種馬」という傾向を知れば、競馬と血統の構造をより深く考察できることでしょう。先日もYouTube「亀谷敬正の競馬血統辞典」では母父シンボリクリスエスを取り上げました。そこでも「偉大な孫」を出しやすい繁殖の考え方を紹介しています。よろしければ合わせてご参照ください。

 オールカマーにもシンボリクリスエスの孫が3頭エントリー。ソーヴァリアントとフライライクバードは母父がシンボリクリスエス。デアリングタクトはエピファネイアの父がシンボリクリスエス。

 この3頭でオールカマーに向いているのは母系からも馬力とスプリント力を強化されたデアリングタクトとソーヴァリアント。

 デアリングタクトの父エピファネイアは、現在、JRAの2歳芝部門でリーディングサイヤー。同種牡馬の産駒が続々と勝ち上がることが「シンボリクリスエスの孫」の偉大さと「「直仔」よりも「孫」が名馬を出しやすい繁殖」の存在を示すことになります。

 デアリングタクトの母系にはダンチヒ。スプリント力と馬力を強化する血統。東京の根幹距離(400mで割れる距離)に比べ、オールカマーは日本で主流の伸びのあるスピードが発揮しにくい舞台。その分、欧州では主流の加速力が強化された血統馬が有利になります。

 デアリングタクトは絶対能力で東京芝2400mでも高いパフォーマンスを発揮しましたが、相対的に見れば、非根幹距離で馬力が問われる舞台の方が有利。

 ソーヴァリアントも母系にフェアリーキング。欧州の超主流血統サドラーズウェルズの全弟。日本の産駒にはシンコウキングと中山芝2200mで行われたジャパンカップを優勝したファルブラヴ。日本では主流スピードとは相反する馬力とスプリント力が問われる舞台で有利な血。非根幹距離で馬力も問われる中山芝2200m向きの血統を母系からも強化された配合馬。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のオールカマー予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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