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【わたしの履歴書】水沼元輝騎手「同期の中ではパワーがあるのが持ち味」自分の力を生かしたい――新人紹介2022

  • 2022年09月26日(月) 18時01分
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▲栃木県出身のJRA騎手の誕生は戸崎圭太騎手以来9年ぶり!(撮影:藤井真俊)



今年の新人騎手を、履歴書風のインタビューで紹介する「わたしの履歴書」。今回は美浦所属の水沼元輝騎手です。

6日の大井10RヤングジョッキーズTR大井第2戦でクラッチシュートに騎乗して初勝利を飾ると、11日には中山1Rをネバレチュゴーで制して待望のJRA初勝利も飾りました。他の同期に比べるとやや時間はかかりましたが、JRA初勝利後のインタビューでは「同期の今村聖奈騎手が大活躍しているので、追い抜くつもりで、これからのレース全部勝つという気持ちで頑張りたいと思います」と力強いコメントを残しています。

(取材・構成=東京スポーツ・藤井真俊)

【出身地】


栃木県

【経歴】


母が元騎手の小林淳一さん(現競馬学校教官)の姉にあたるため、幼い頃から競馬に触れる機会が多くありました。(小林淳一元騎手の息子の)小林凌大先輩はいとこにあたります。

【運動歴・乗馬歴】


小学生時代は野球と剣道をしていました。中学1年から小山乗馬クラブ大沼で乗馬を習い始めました。

【志望動機】


小学校高学年の時に中山競馬場で行われた叔父(小林淳一騎手)の引退レースを見に行ったんです。たくさんの人たちに見送られる姿を見て、自分もジョッキーになりたいと思うようになりました。中学から通い始めた乗馬クラブは結構遠くて週末しか通えなかったので、平日は筋トレなどの自主トレーニングに励んでいました。

【趣味・特技】


最近の趣味はクレーンゲームですね。少しずつ上達してきました(笑)。あとは絵を描くのが好きです。特技というほどではないですけど、漫画のキャラクターの模写はよくしていました。

【所属先】


加藤和宏厩舎

【所属先の紹介】


加藤和宏先生は本当に優しい先生です。自分が人間的に未熟で競馬学校を留年した時も、怒ったりするどころか卒業へ向けて寄り添って考えてくださり、その後も学校まで様子を見に下さったりして…。感謝しかありません。

厩舎スタッフの皆さんも同様です。留年するような自分を、その後もかわいがってくださって、ジョッキーとしてデビューした今も、どうやったら乗り鞍が集まるかなど親身になって考えてくれています。家族のような存在ですね。元ジョッキーの助手さんが3人もいるので、レースでのダメ出しなども含めて勉強になっています。

【兄弟子】


直接的な兄弟子というのはいないのですが、伊藤工真先輩や菊沢一樹先輩、菅原明良先輩、原優介先輩が、レース後に一緒にパトロール映像を見て、よくアドバイスを下さっています。

【自己PR】


今でもトレーニングは欠かしておらず、同期の中ではパワーがあるのが持ち味だと思っています。行きたがる馬を抑え込んだり、あるいは動きの鈍い馬を走らせたりなど、自分の力を騎乗面に生かしたいと思っています。

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▲ネバレチュゴーでJRA初勝利を挙げた9月11日の中山1R(撮影:下野雄規)


【本人希望記入欄】


加藤和宏先生、厩舎スタッフの皆さんへ

競馬学校3年時に留年した時は、本当に自分はジョッキーになれるのか、辞めた方がいいのではないかと悩みました。そんな時に先生やスタッフの皆さんが支えてくださったことが自分の中で本当に大きくて、おそらく加藤和宏厩舎でなければ今の自分はいないと思ってます。もっと腕を磨いて、これからは自分が厩舎の助けになれるように頑張っていきます。

■師匠からの推薦文■
初勝利に時間はかかったけど、馬乗りのセンスはあると思います。ちょっとヤンチャで強気な性格も、ジョッキーには向いてると思いますね(笑)。ひとつ勝ったことで調子に乗って、ますます自信を持ってくれれば。いいモノは持っていますので、これからもっと上手くなってくると思いますよ。

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▲初勝利を挙げたヤングジョッキーズTR大井第2戦競走(撮影:高橋正和)


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▲これからは自分が厩舎の助けになれるように頑張っていきます!(撮影:下野雄規)

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