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【スプリンターズS予想】春のスプリント重賞にも注目

  • 2022年09月27日(火) 12時00分

セントウルS組の好走率に納得の一方で…


 古馬の芝1200m重賞はいろいろあるが、どれがスプリンターズSに繋がりやすいかという話はあまり聞いたことがない。例えば、春のオーシャンSで好走した馬は秋の同コースGIであるスプリンターズSでも好走しやすいのか……といったことである。サマースプリントシリーズ対象レースにしても、どこに好メンバーが集まりやすいといったことがあるはずで、それを知るには実際の数字を見るしかない。

 ここでは、サマースプリントシリーズができた2006年以降の古馬芝1200m重賞1〜3着馬が同年のスプリンターズSに出てきた場合の成績をまとめてみた。

回収率向上大作戦



 さすがにセントウルS組は本番でもよく走っているが、函館スプリントS、北九州記念、キーンランドCの1〜3着馬はシルクロードS、オーシャンSの1〜3着馬より複勝率が低い。時期が遠いからといって春重賞の好走馬を侮ってはいけないということになる。

 今年の登録馬だとメイケイエールがシルクロードS勝ち。セントウルS勝ちがあってどのみち人気だが、さらに心強くはある。ナランフレグはシルクロードS3着、オーシャンS2着、高松宮記念1着だから、高松宮記念が重馬場&人気薄だといって侮らないようにしたい。 

 そして春に好走歴があって夏は負けているという点から穴で注目したいのがオーシャンS勝ちのジャンダルム。年齢だけは微妙だが、おそらく魅力あるオッズにはなるはずだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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