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【凱旋門賞予想】凱旋門賞はスピード血統とドイツ血統がポイント

  • 2022年09月30日(金) 19時00分
今週末は凱旋門賞!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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スピード指向の○○系とドイツ血統のアクセントに注目


 競馬で要求される能力の個性は一定ではありません。能力の傾向は血統に表れます。よってレースで要求される能力の傾向は、過去の該当レースで好走した馬。

 特に近走の戦歴(人気)よりもパフォーマンスを上げた馬の血統を分析することが重要なヒントになります。(サイト「亀谷競馬サロン」でも、馬券販売される海外レースは出走馬の血統系統と過去5年の3着以内馬の血統系統を掲載しています)

 なお、海外遠征で実績を収められている日本の調教師にも「海外の出走レースを決める際には、同一レースで好走した馬の血統の傾向も参考にする」と語られている方はいます。

 凱旋門賞も血統傾向を参考に本命に推奨した馬が3年連続馬券圏内に。とはいえ、いずれの年も本命馬が優勝はしていないこと。3年前に本命にしたソットサスは2年前に勝たれてしまうこと(その時の本命は2着のインスウープ)などは、分析力が甘いと認めざるを得ません。

 しかし、そんな甘い分析力でも、血統傾向を見るだけでも遠からずの予想はできるのです。血統以外の競馬の分析力に自信がある方こそ、簡単な血統傾向を活用されてみてはいかがでしょうか? 分析力は格段に上がることでしょう。

 世界、そして日本の様々なカテゴリーで活躍する血統を分析することで気づいたことがあります。血統を競馬予想のプラスαに加えるのであれば「大雑把」に見ても傾向が出る事象を参考にすべきです。

「ロンシャンの凱旋門賞は欧州中距離路線の中では、馬力やスタミナの要素はさほど問われない」そんなザックリとした観点でもレースの傾向はハッキリと見えてきます。

 凱旋門賞の過去の好走血統は、欧州中距離路線の中では「スピードや伸び」に能力が向いているのは明らか。また、雨が降り続ける年はドイツ血統をオプションに持つ馬も有利。

 昨年本命(2着)のタルナワは父がシャマーダル。マイル以下G1を3勝。2400m以上には出走すらなかった馬。母父マキャベリアンもG1勝利は1400m以下(2勝)。

 そして、レース前にかなりの雨が降ったため、ドイツ産馬のトルカータタッソーが優勝。(昨年は雨量も少ないと予想したのですが、天気予想もハズレました)

 一昨年は雨馬場が明白だったので、父も母父もドイツ生産馬のインスウープを本命に(2着)。勝ったのはソットサス。
 
 3着ペルシアンキングは父がキングマン。非常に優秀なマイラー血統。日本でも産駒のシュネルマイスターがNHKマイルCを勝ったように、東京芝にも適応するほどの素軽さとスピード、末脚の伸びを武器にする血統。

 ダンチヒ系に限らず、マイルで優秀な実績を残すスピード指向のノーザンダンサー系は適性が高いです。なお、ペルシアンキングは、戦歴も1800m以下でしか勝ったことがありませんでした。

 自身の距離適性自体も短めに振れているような馬も凱旋門賞には向いています。(当時のレース前も同じことを書いて相手本線に推奨しました)

 3年前も雨馬場。ソットサスを本命に(3着)。父シューニーはフランス生産馬。勝ち星もG1勝利もすべて芝1400m以下母父ガリレオはドイツ牝系。勝ったヴァルトガイストもガリレオ産駒。母父モンズンはドイツ生産馬。

 結果的に、過去3年はすべて雨馬場だったのでドイツ血統のオプションが強く効いたのですが、それほどの雨馬場でなければマイラー血統のスピードの重要度はさらに増します。

 以上の大雑把な分析を踏まえ、今年の出走予定馬からは、ヴァデニを話題に取り上げます。

 父はチャーチル。現役時代は芝1600m以下のG1を4連勝。2000m以上のG1は未勝利のマイラー。全妹のクレミーも2歳時に1200mのG1を勝った馬。当レース相性の良いスピード指向のノーザンダンサー系。

 母父はモンズン。ドイツ血統。前走は雨馬場で敗れていますが、アイルランドの雨馬場とフランスの雨馬場は質が異なります。凱旋門賞の雨馬場は有利にすら働きそう。

 前走のアイリッシュチャンピオンステークスは3着。先着を許したルクセンブルク、オネストはヴァデニよりも馬力とスタミナに優れた血統。

 先に書いたように、凱旋門賞は馬力、スタミナとは相反するスピードが武器になりやすい舞台設定。血統傾向からは逆転も十分に見込めます。

 なお、当コラムは木曜の執筆。またもや天気予想もハズレ。ヴァデニ陣営は、雨なら取り消しも示唆しているので、その際はご容赦ください。最終的な本命、相手馬も含めた週末の最終見解はウマい馬券にて公開します。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の凱旋門賞予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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