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【天皇賞秋予想】天皇賞秋は内枠有利ではない

  • 2022年10月25日(火) 18時00分
馬場虎太郎

昨年はエフフォーリアが勝利(撮影:橋本健)


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 東京芝2000mはスタートから最初のコーナーまでの距離が近い。コースのレイアウトは、内有利になりやすい設定だが、ここ数年の天皇賞は結果的に内枠は有利になっていない。

 2016年以降の6回で3着内馬は18頭。このうち4枠より内だった馬は8頭。5枠より外が10頭。外枠の方が3着以内馬は多い。
 
 4番人気以下で3着内に好走した7頭は、さらに外が優勢。4枠より内は2頭。対して、5枠より外が5頭。

 内枠有利のイメージが強いため、内枠の方が人気になりやすいが、実際には外枠は不利になりにくい。外枠は不当に人気が落ちるので馬券妙味は高い。

 単行本「馬場を極める」でも書いたように、東京の芝は世界最先端の路盤の改良が成熟を迎え、以前にも増して非常に走りやすい状態がキープされやすくなった。今のJRAの馬場は外を回したほうがスピードに乗りやすい。コース設定自体は内が有利な東京芝2000mでも、外枠の方がスムーズに走れるために好走率は互角以上なのだ。

 今開催、東京芝で行われた古馬混合戦も外を回す差し馬が走りやすかった。

 6人気以下で馬券圏内に走った馬は、最初のコーナー4番手以内通過馬が3頭。対して二桁位置取り通過馬が6頭。また、6番人気以下で二桁位置取りから3着内に好走した6頭のうち5頭は5枠より外。外を回して伸びる末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。

馬場虎太郎

シャフリヤールに期待したい(撮影:下野雄規)


 シャフリヤールは昨年のダービー馬。

 近2走は海外でのレースのため、今回へ向けて参考とはならないが、それを除いてもJRAで出走した6戦のうち馬場コンディションが「軽い〜稍軽い」に出走したケースはこれまで毎日杯、ダービーの2回のみ。どちらも勝っている。

 馬場コンディション「重い」だった神戸新聞杯は離された4着。新馬戦は馬場コンディション「稍軽い」で辛勝。共同通信杯、ジャパンカップは馬場コンディション「標準」でほぼ同じ着差の3着。

 馬場コンディションが軽くなるほど、高いパフォーマンスを発揮できるタイプ。今回は久々に適した馬場コンディション、状況が想定される。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の天皇賞(秋)の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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