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愛される田辺騎手

  • 2022年10月28日(金) 12時00分

天皇賞の見解


 先週の菊花賞、返し馬を終えてのアスクビクターモアの落ち着きが素晴らしく、輸送競馬の中、陣営が上手にもってこられたなぁ〜と思いましたし、田辺騎手の思いっきりの良い騎乗にも拍手でした。

 一方のガイアフォースは内枠が苦しくなってしまったようにも…。

 そして距離延びて魅力がましたのがボルドグフーシュ。パドックでの様子も良かったですし、結果論ですが、この馬の複勝でもよかったなぁ…と感じました。

 私、プライベートでJRA所属の騎手との交流はとても少ないのですが、以前から一度ご一緒して見たかったのが田辺騎手。

 と言うのも、とてもクレバーで良心的なイメージを持っており、今年、田辺騎手と仲の良い内田博幸騎手と共に会食をしたのですが、想像していた通りの人間性でトーク力も抜群。

 デビューから見ていると、騎乗依頼馬も馬の質よりも順番を優先し、人間関係を大切にしてきた背景が垣間見られ、この勝利は陣営のみならず美浦競馬関係者の多くが祝福されたように思えます。田辺騎手に拍手です。

 しかしながら、こういった美しい勝利がある一方で、私欲が先行し、「自分は特別な人間で優遇されて当然」と思っているタイプの人間も…。

 しかもそういった人間に限って権力者とタッグを組み、世の中やその世界を悪くする。

 ずっと感じてきたことですが、今年ばかりは…。

 きっとそういった社会に対して耐えがたい思いをしてきた方々の我慢も限界に達してか、世の中的にも立場あった方の逮捕や急死、辞任、謝罪会見など、いろいろな変化が起こり始めているようにも…。

 ごめんなさい、あまりマイナスな言葉や感情を文字にしてはいけないと分かってはいるのですが…。でも子供を持つ親としても、次世代を考えての思考性や愛される環境作りを願いたいものです。


 さて今週末・東京競馬場で行われる秋の天皇賞ですが、注目はジャックドール。

 大阪杯は間隔が詰まっていたこともあり、当日は寂しく映りました。

 今回は札幌記念からとなりますし、その札幌記念がこれまでとは違うレース振りでの勝利。脚質の幅が広がり、展開に左右されない形での勝利に成長と共に、何よりも鞍上の心理面で余裕がうまれる内容。期待したいと思います。

 が…ただ1点、今回は輸送もありますし、それ以上に、勝手な憶測かも? しれませんが、陣営は大阪杯のことからか? 今回はこれまでよりもソフト仕上げのようにも…。もちろんやりすぎるよりもソフトの方が個人的にも好きなのですが、その幅が大きい気も…(期待ゆえの老婆心かも? ですが)

 よって、そのあたりが当日どうでるのか? パドック&返し馬チェックは必要な気がします。

 それでは皆さん、また来週、お目にかかりましょう。ホソジュンでしたぁ。

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愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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