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【エリザベス女王杯予想】人気になりやすい3歳馬

  • 2022年11月08日(火) 12時00分

秋華賞好走組は人気ほどに走らない?


 今年のエリザベス女王杯には4頭の3歳馬が登録しているが、3歳馬というのはこのレースでちょっと過剰人気の傾向があるようにも思う。

 秋華賞が創設からの通算だと、3歳馬の通算回収率は単52%・複48%。出走全馬だと単72%・複61%だから3歳馬は人気になりすぎている、もしくは人気ほど馬券に絡んでいないということになる。しかもこれはスノーフェアリーの3歳時を含んでおり、それを除く単複とも47%だ。

 以下はカク外を除いて進めるが、3歳馬は[7-8-5-101]。馬券に絡んだ20頭のうち18頭は秋華賞出走馬。その前走着順(秋華賞での着順)別成績は

回収率向上大作戦


 昨年のステラリア(秋華賞6着→エリザベス女王杯2着)が影響して前走6〜9着組の複回収率が高くなっているが、秋華賞1〜2着馬の成績は物足りないし、回収率がそれを示している。3歳馬は秋華賞の着順が良いかその前走の成績が良いことが多いし、54キロが有利に見えて買われやすいのではないかと思う。

 ただ、これまで20頭(スノーフェアリーを入れれば21頭)の馬が馬券に絡んできたわけで、3歳馬を絶対に買ってはいけないというわけではない。分かりやすく言えば3歳馬にはうまみがないという感じだろうか。それ自体に期待値を高める効果はないと思うので、個人的には軸は古馬から、3歳馬は相手として最小限だけ取る感じにしたいと思っている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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