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【ジャパンC予想】JCをダートの未勝利戦と同じ手法で分析すると…

  • 2022年11月25日(金) 19時00分
今週末はジャパンC!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

ディープインパクトをも上回る重賞出世率を誇る種牡馬


 血統ビームを用いた重賞分析は、たった数レースの過去の同一レースだけを参考にしているわけではありません。GIレースよりも年に数十倍も行われる未勝利戦で幾度となく繰り返されているパターンを使って(データに入れて)GIレースも分析しているのです。(過去の同一レースを持ち出すのは、同一レースの典型例を出した方がわかりやすいからです)

 そして、ジャパンカップの予想手法。特に外国招待馬の取捨は、ダートの未勝利戦でも使う予想手法に近くなります。

 ダートの未勝利戦は「初めてダートに出走してくる馬(前走芝出走馬)の血統分析」と「今までダートを使っていた馬の能力分析」が重要。同様に、JCでの外国出走馬は「外国馬の血統分析」と「JRAに出ていた馬の能力分析」が重要です。

 ダートの未勝利で初ダートの馬が走るには「自身がダート向きの血統であること」に加え「ダートとは能力の方向性が異なる芝では惨敗していた馬」の方が期待値は上がります。さらに「ダートで未勝利を勝ち上がれるパフォーマンスを発揮していた馬が少ないレース」を選べば、より馬券期待値は上がります。

 ダート未勝利戦と同じような手法をジャパンカップに用いるなら「JRA、特に東京芝GIに実績がある血統」に加え「JCとは問われる能力の方向性が異なるレースで惨敗」していた外国馬は好走期待値が高いです。

 さらに「JCと近い舞台で高いパフォーマンスを示した馬とJC向きの血統馬」が少なければ、外国招待馬の馬券期待値は、さらに上がります。

 過去30年のジャパンカップで勝利した外国招待馬は東京の芝GIでも実績を残している血統馬でした。

 2005年にジャパンカップをレコードで優勝したアルカセットの父はキングマンボ。キングカメハメハ、エルコンドルパサーなど東京芝GI実績が多数。

 1996年のジャパンカップを勝ったのはシングスピール。産駒のアサクサデンエンは安田記念を優勝。シングスピールの産駒にはローエングリンも。その産駒ロゴタイプは安田記念、皐月賞、朝日杯FSを優勝。シングスピールの母父はヘイロー。サンデーサイレンスの父。日本で最も発展を遂げた父系の礎。母グロリアスソングも日本適性が高い繁殖。同繁殖が4代母のシュヴァルグランもJCを優勝。

 そして、過去10年のJCは、アルカセットやシングスピールのように、東京芝GI実績に優れた血統馬は1頭も出走していません。

 過去10年のJCを未勝利ダートの考え方に当てはめるなら「芝からダートに転戦してきた馬に、ダートでリーディング上位種牡馬の産駒が1頭も出ていなかった」ような事態。これが10年以上続いていたのです。

 しかし、今年は違います。JRAの芝でもディープインパクトと同等の種牡馬の産駒が出走するからです。

 オネストの父はフランケル。JRAのレースに出走した産駒は56頭。この少数の産駒から、モズアスコット、ソウルスターリング、グレナディアガーズの3頭がGIレースを優勝。重賞連対馬も6頭。重賞出世率はディープインパクトをも上回ります。

 さらに、モズアスコットは安田記念を勝ち、ソウルスターリングはJCと同コースのオークスを優勝。JCで重要な東京芝GI実績も十分。

 3代母はKerali。世界のスーパー繁殖牝馬Hasiliの母。この繁殖の素晴らしさをオネストがファントムシーフに先駆けて日本のファンに示す可能性は十分にあります。(ファントムシーフも4代母はKerali)

 前走でJCとは真逆と言っても過言ではない凱旋門賞で惨敗したのも買い材料。JCとは相反するタフなレースへの強さはあまり遺伝していない可能性が高いからです。

 ダートの未勝利戦でも、今まで芝のレースを使ってきた馬が初ダートに出てくる場合、ダートとは相反する芝で惨敗した馬の方が期待値が高いのと同じことです。

 たとえば、今年のダート未勝利戦で「前走芝&単勝10倍以内」に該当する馬は408頭。このうち前走は「芝で5着以内に好走」に該当するパターンは145頭。勝率21%。連対率38%。複勝率48%。単勝回収率80%。複勝回収率も80%。

 一方、前走「芝で10着以下に惨敗」のパターンは82頭。勝率18%。連対率33%。複勝率44%、単勝回収率120%。複勝回収率104%。これだけでプラス収支になっています。相反するレースでの惨敗は、期待値が上がるのは世界中のどの競馬でも使える馬券術です。(このように戦歴のパターンと予測人気を用いてAIで解析したものが「亀谷競馬サロン」にて公開している「亀AI」です。実際に予測期待値がプラスの馬はプラス収支に収束しています)

 あとは、JRA所属馬の分析も重要…ですが、スペースも足りないので、詳細な続きと最終見解はウマい馬券に譲りましょう。

 もちろん、ダートの未勝利戦でも、芝で惨敗したダート血統がすべて走るわけではありません。仮に外国生産のディープ産駒が凱旋門賞で惨敗したからといってJCで必ず走るわけでもないのと同じ。そこは割り切って買うしかないのも、ダート未勝利戦もJCも同じことです。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のジャパンC予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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