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期待の2歳馬ハワイアンパレスが阪神でデビュー! 5週連続追い切り騎乗と準備も万端「いい時計できている」

  • 2022年11月29日(火) 18時01分
太論

▲小牧騎手の希望の星・2歳馬が今週もデビューします(c)netkeiba.com


今週は、服部厩舎のアジアエクスプレス産駒、ハワイアンパレスがデビューを迎えます。ここまで5週連続調教に跨っている小牧騎手ですが、「おとなしいけど前向きさはある。なんせ素直でいいね」と好感触。スタートが待ち遠しい限りです。そのほか、今週の『太論』ではユーザー質問を3つほどピックアップ。バラエティーに富んだ太節をお楽しみください!

(取材・文:不破由妃子)

今週デビューのハワイアンパレス、時計も出ているし、素直でいい!


──小牧さん、おはようございます。

小牧 おはようございます。

──声が二日酔い…(苦笑)。

小牧 今ね、宮崎の実家にいるんやわ。昨日は温泉に行っていて、おふくろとしこたま飲んだ(笑)。コロナがこれ以上増えてくると、また来づらくなるでしょう。だから、その前にと思って、帰ってきたんです。

──そうでしたか。さて、今週の日曜日の阪神6R(ダ1400m)でハワイアンパレスがデビューしますね。

小牧 うん。明日、最終追い切りに乗ります。

──先週の23日はCWで追い切って、終い12秒を切ってきましたね。

小牧 そうやねん。先々週までは、一杯に追っても切れなかったのにね。いい時計できているから、楽しみはあると思ってるよ。

──5週続けて調教に乗っていますが、最初に乗り出した頃と変わってきたところはありますか?

小牧 まだ大きく変わってきたところはないけど、意外とおとなしいよ。おとなしくても前向きさはあるし、なんせ素直なのがいいね。馬主さん(小林量氏)も楽しみにしてはるからね。走ってくれんかなぁと思ってる。それ以外では、ワンダーブレットが戻ってきたわ。クラスが上がってどこまでやれるかやけど、また一緒に頑張っていきたいね。

──では、ユーザーからの質問です。「私はあるゲームをやっていて、そのゲームでは騎手ごとにひとつだけその騎手の一番の特徴(スキル)が設定されているのですが、太さんは「馬群捌き」になっています。ちなみに、馬群捌きは3人のみで、岩田康誠さんと藤田元騎手です。前述のふたりは明らかにイメージで付けられていると思うのですが、太さんご本人は、ほかの騎手よりも馬群を捌くのが得意という感覚はあるのでしょうか?」。

小牧 なんのゲーム? ようわからんわ(笑)。いや〜、得意っていう意識はないなぁ。そういう設定にされたのは、セコく乗ってくるからちゃう?

──内ラチ沿いを回ってきて、直線も外に出さずに…というような。

小牧 そうそう。詰まるリスクはあるけど、開かなかったら開かなかったでしょうがないなと思いながら乗ってるよ。

──続いての質問です。「仕事(運送業)で腰や手首を痛めて、腰は良くなりましたが、手首の痛みが長引いてます。小牧さんや他の騎手も痛めやすい箇所はありますか? やはり腰ですか? 腰など痛みへの対策・対処法あったら教えてほしいです」。

小牧 ジョッキーはみんな腰やね。対策としては、痛くなる前に、常にケアをしておくこと。

──今はどんなケアをされているんですか?

小牧 毎週、整体に行ってるよ。あとは、痛くなくても、昔からレースに乗るときは必ずロキソニンの貼り薬を貼ってるし。まぁこれは気持ちというか、お守りみたいなもんやね。最近もね、ジーッとしていると痛くなるねん。でも、動いているときは痛くない。だからトレーニングも続けていられるんやけどね。馬に乗っているときも、まったく気にならへん。不思議やね。

──ジッとしていると固まるっていいますものね。

小牧 そう。長い時間、寝ていたり座っていたりするほうが痛くなる。なんせ若い頃からやから、これはもう治らんわ。職業病や。あとは、ケアといえるかどうかわからないけど、マットレスにもこだわってるよ。調整ルームでも家でもテンピュール必須やね。

──では、最後の質問です。「来年から、負担重量が引き上げられますね。いつも『太論』を読んで、減量大変そうだなぁと思っていたので、小牧騎手が少しでも楽になれば…という気持ちです。実際、だいぶ減量が楽になりますか?」。

小牧 先週も話したけど、多少は楽になるんちゃうかな。でもなぁ、実際はあんまり変わらんかも。だって、56キロに乗るときでも、減量してるもん。僕の普通の体は、だいたい56キロやからね。

──56キロに乗るときは…。

小牧 53キロくらいまで落とす。斤量が54キロなら、52キロにする。1キロ体が増えるだけやから、実際はあんまり変わらんかなぁというのが正直なところやね。ただ、気分的には変わるよ。その点では楽になるね。負担重量を見直すなら、50歳超えたら2キロ減とかもあればいいのにと思ったり(笑)。

──小牧さん、自分の首を絞めるだけですよ(笑)。

小牧 そうやねん。思ってから、僕が苦しくなるだけだと気づいたわ(苦笑)。

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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