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【騎手の種牡馬辞典】モーリス編 ──ジャックドールが香港カップ出走 素質をいかせる最適条件とは?

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  • 2022年12月04日(日) 18時02分
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▲「競馬博士」坂井瑠星騎手の短期連載、第二弾がスタート! (撮影:榎本良平)


“超”のつく競馬オタクの坂井瑠星騎手が、豊富な知識と自身の経験から種牡馬を解説する「使える種牡馬辞典」。今春の第一弾では、ロードカナロア、キズナ、ハーツクライらを取り上げ、大きな反響をいただきました。

第二弾の今回は、リーディングを賑わす注目の種牡馬から、自身の中央GI初制覇のコンビとなったスタニングローズの父・キングカメハメハなど、レジェンド種牡馬もお届け!

初回に取り上げるのはモーリスです。わずか三世代でピクシーナイト、ジェラルディーナがGIを制し、今週末の香港カップにはジャックドールがスタンバイ。種牡馬としてのポテンシャルの高さを存分にいかせる、最適な舞台とは?

(取材・構成=不破由妃子)

◆「種牡馬辞典」第一弾はこちらから!

パワーを必要とする馬場では評価を上げるべき!


 ついに始まりました、『使える種牡馬辞典』第二弾!

 春の短期連載は思った以上に読んでいただけたようで、オタク冥利に尽きます(笑)。

 トレセンでの僕といえば、相変わらず馬の観察に余念がなく、「あの馬は〇〇〇産駒っぽいな…」という見立てをつけては、当たれば心のなかでよろこんだりして、僕なりに楽しんでいます。ジョッキーとしては、まだまだ修行中の僕ですが、競馬オタク、馬オタクとしては、やはり誰にも負ける気がしません。

 が、しかし。最近、そんな僕にもライバルが…。今村聖奈です!

 話していて伝わってくるのは、とにかく馬が好きだということ。たぶん彼女も、目の前を歩いている馬のお父さんを当てることができると思いますし、かなりのオタクであるのは間違いない。

 まるで1年目の自分を見ているようで、近いうち、そんな聖奈と知識を戦わせてみたいなと思ったり。ええ、負けませんけどね(笑)!

 では、さっそく本題に。今回、取り上げる種牡馬はモーリス(父スクリーンヒーロー・母メジロフランシス)です。

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▲現役時のモーリス、写真は引退レースの2016年香港カップ (撮影:高橋正和)


 今年のランキング(11月27日終了時点)では、賞金順で7位、勝ち馬頭数順で6位につけている注目種牡馬で、代表産駒は、2021年のスプリンターズSを勝利したピクシーナイト、先日のエリザベス女王杯を制したジェラルディーナ、そして今週末の香港カップに出走するジャックドールなどなど。デビューしたのはわずか三世代ですから、種牡馬としてのポテンシャルは言うまでもありません。

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▲モーリス第二世代の代表産駒、ピクシーナイト (C)netkeiba.com


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▲第三世代の代表産駒、ジェラルディーナ (C)netkeiba.com


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▲今週末の香港カップに出走するジャックドール (C)netkeiba.com


 トレセンで、「あの馬、モーリスっぽいなぁ」と思うと、大抵モーリスです。そのくらい、馬体に特徴があります。

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1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属として地方通算2000勝を達成した名手(現調教師)。同期は藤田菜七子、荻野極、木幡巧也ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎所属でデビュー。2019年ノーワンのフィリーズレビューで重賞初制覇。2020年ダノンファラオのジャパンダートダービーで交流GI初制覇。また、2017年のオーストラリア長期遠征を皮切りに、ヨーロッパや中東など世界各国で騎乗。

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