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【中山金杯予想】20年以上続く!? 中山金杯と有馬記念の血統リンク

  • 2023年01月03日(火) 19時00分
今週は中山金杯!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る


前年の有馬記念に隠される中山金杯攻略のヒント



 競馬に同じレースは二度とありませんが、似たような傾向は何度も繰り返されると思う…これはロマンなので万人に同意は求めません。

 馬の戦歴や血統を抽象化。機械分析すれば傾向を出せる。そう考えて、研究に人生と資金を費やすなんて、ロマンチストにしかできないことだと思います(笑)。そんな我々が20年以上、新春の挨拶代わりに話題とする血統格言があります。

「中山金杯は前年の有馬記念の血統傾向が連動する!!」

 2000年の有馬記念はオペラハウス産駒のテイエムオペラオーが優勝。1-4着馬は父ノーザンダンサー系。3着は13人気のダイワテキサス。

 翌年2001年の中山金杯は同じくオペラハウス産駒のカリスマサンオペラが8人気で優勝。2-4着も父はノーザンダンサー系。2着クラフトマンシップは10人気。父フレンチグローリーはオペラハウスと同じサドラーズウェルズ系。3着シンボリオレゴンもノーザンダンサー系で11人気。

 当時公開した予想でも同じことを事前に書いて、馬連317倍を大本線で的中。3連単、3連複は…売られていませんでした。まだ黎明期(スマホもない時代)だったSNS界隈では「レース前に書かれた原稿なのか?」「ノーザンダンサー系ってどうやったらわかるんだ?」と話題になったのは懐かしい思い出です。

 時は2020年代。令和の時代を迎えますが、依然、有馬記念と中山金杯の血統傾向は連動している…ように思えます。もしかすると30年近くずっと妄想をしているだけかもしれませんが…。

 昨年の中山金杯勝ち馬レッドガランは母父がシンボリクリスエス。シンボリクリスエスの孫。前年の有馬記念を勝ったエフフォーリアもシンボリクリスエスの孫。ノーザンダンサー系同様ロベルト系が強いのも古くからの有馬記念と中山金杯の血統傾向。

 一昨年の中山金杯勝ち馬はヒシイグアス。父はハーツクライ。前年の有馬記念勝ち馬リスグラシューもハーツクライ産駒。母方に有馬記念勝ち馬サクラローレルを出したレインボウクエスト。

 有馬記念と中山金杯の血統傾向が似やすいのは、同じ古馬混合の中距離重賞で、路盤も近いため。

 前年の有馬記念はイクイノックスが圧勝。父子制覇を達成。今年の出走予定馬で同馬に血統構成が近い馬はフェーングロッテン。

 父ブラックタイドはキタサンブラックの父。キタサンブラックの母父はサクラバクシンオー。フェーングロッテンの母母父はサクラバクシンオー。イクイノックスの母父はキングヘイロー。フェーングロッテンの母父は同じくキングヘイロー。

 議論の対象となるのは、フェーングロッテンが前走菊花賞から中山金杯のローテーションであること。前走菊花賞組は、過去8年ですべて5着以下。3人気以内に支持された馬が6頭もすべて馬券圏外。競走馬は走る距離を知らないので、菊花賞よりも追走ペースが急激に早くなる中山金杯の流れに戸惑ったことが大きな要因と考えます。

 ただし、フェーングロッテンが過去10年の菊花賞組で3人気以内を裏切った6頭と異なる点があります。菊花賞は1000mがハイペースだったことに加え、2走前、3走前は2000m以下を経験しているのです。菊花賞から中山金杯で凡走した6頭は近2走でこれほど早い流れを経験していません。

 過去10年の菊花賞組で3人気以内を裏切った6頭は前々走も2200m以上に出走。過去の菊花賞組は緩い流れしか経験していなかったことが敗因と考えるのならば、フェーングロッテンを菊花賞組というだけの理由で消してしまうのは早計かもしれません。議論の続きは「亀谷競馬サロン」や「ウマい馬券」で行うこととしましょう。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の中山金杯予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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