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【シンザン記念予想】ライトクオンタム控える競馬で有力か

  • 2023年01月06日(金) 18時00分

7頭立ても絶対的な存在はおらず難解だ



 ライトクオンタムは新馬戦の内容が良い。逃げて上がりを34.0秒にまとめており、控える競馬もできるなら今回も有力。2歳春の時点では時間がかかりそうに見えたが、夏を越して成長したようだ。ディープインパクト牝馬らしくガサはないタイプなので、ここで収得賞金を加算して大きいレースに向かいたい。

 クファシルも新馬を勝っての参戦。しっかりした母系だけに、ここも突破するようだとNHKマイルCなど大レースへの道筋も見えてくる。上がりだけの勝負になると分が悪いので、自分である程度ペースを作っていきたい。

 トーホウガレオンは勝ち上がりに4戦を要したが、今回のメンバーなら好勝負は可能。ただトータルの時計や上がりが速くなると対応しづらいので、展開などに注文はつく。

 ペースセッティングは1400mで連敗したが、1200mに戻すのではなく1600mに延長してきた。素材としては重賞を勝ち負けしてもよいと思うのだが、距離は正直微妙。1600mをこなすようなら今後の番組選択は幅が広がるが、結果はどうなるだろうか。

 万両賞からはもう1頭サンライズピースも参戦。34秒前後の上がりは使えるので、前半離れず付いていければ複穴にはなりうる。7頭立てという条件を生かせれば面白いし、和田竜二騎手の1番枠でどんな立ち回り方をするかも注目だ。

 スズカダブルは今回唯一の前走重賞組。朝日杯をノーカウントにすれば馬券の対象にすることもできる。差しても限界があると思うので、好走があるとしたら逃げた場合だろうか。

 シンゼンイズモはこの血統で1200mデビュー、勝ち上がりも1200mといういかにも気性の勝ったタイプ。コスモス賞も折り合いに苦労しただけで終わってしまったし、今回もペースが落ちるようだと競馬の仕方が難しい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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