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【AJCC予想】前走準オープン組はどの程度走ってきたか

  • 2023年01月17日(火) 12時00分

前走準OP勝ちは2頭だけでほかにもチャンスあり…?


 アメリカジョッキークラブカップの登録馬を見ると、前走オープン5着以内馬はエヒトだけ。こうなると別定GIIでも前走準オープン勝ちの登録馬2頭でそれなりのチャンスがあるのではという気になってくる。

 AJC杯における前走準オープン組の成績を調べるのは簡単で、過去10年[1-0-1-12]、勝ってきた馬限定で[1-0-1-10]。後者の回収率は単32%・複29%。これだと買いづらくなってしまう。

 そこで今回は芝1800m以上、牡馬が出走できる古馬重賞を対象に、前走準オープン勝ちの馬がどの程度通用しているかを調べてみたい。ほぼ10年ということで2013年以降を対象期間とする。本当なら完全昇級制になって以降に限定したほうがよいのだろうが、それだと対象レース数が少なくなるので2013年以降とした。

 結果は以下の通り。

回収率向上大作戦


 微妙なところだが、別定GIIはやはり少し敷居が高いのかなという印象。今週の該当馬2頭のうちエピファニーは連勝中だし人気になりそうだが、個人的には軸ではなくヒモで扱いたい。軸にしてしまうとスタッドリーと2頭とも来る前提の3連複・3連単になってしまいそうということもある。

 もちろん、これだけ連勝してきた「前走準オープン1着馬」が過去にたくさんいたわけではないので、エピファニーを買ってはいけないという話ではない。念のため。

 今週のレースとは関係ないが、前述の条件を満たすハンデGIIIでは前走準オープンの負け組が[4-0-3-29]で回収率が単143%・複139%。たまに出る大穴を逃すとどうにもならないし2022年は5頭いた該当馬が全滅だったが、こちらはいつか試してみたいものである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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