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【AJCC予想】強調材料が多いガイアフォースは切れないか

  • 2023年01月20日(金) 18時00分

4連勝中エピファニーは位置取りが課題に


 今回のAJC杯で人気を集めそうなのがガイアフォース。もともと4歳馬が強いレースだし、菊花賞を除けばパーフェクト連対。同コースのセントライト記念勝ちもあって強調材料が多い。相手関係にも恵まれた印象で、確かにこの馬を切るのは難しいところだろう。

 同じ4歳のエピファニーは前走で準オープン勝ちしたばかりだが、4連勝中ということもあって人気になりそう。距離延長は問題ないだろうし、むしろプラスになる可能性もある。問題があるとしたら位置取り。これまで経験した馬番でいちばん大きいのは8番枠(未勝利戦)。今回は11番なので、近走のような位置をすんなり取れるかどうかだ。

 ユーバーレーベンは苦戦が続いているが、別定・定量GIIやGIばかりを使ってきたことも影響している。その結果として負け癖がついてしまっているのか、相手次第では好走できるのかはやってみないと分からない。今回は別定GIIといってもそこまでメンバーが強くないのだが、一方で馬自身の決め脚も以前ほどではなくなっているように見えるので、そこは気になる。

 ノースブリッジは天皇賞秋11着だが、着差は0.9秒だしそこまで悪くない内容だった。問題は距離で、2000mでの勝利はあるもののそこから伸びることは血統的にプラスではない。あとは好枠を生かしてどこまで効率的な競馬ができるかだろう。

 エヒトはチャレンジカップ3着からの参戦。AJC杯における前走GII・GIII組は前走着順の良い馬が走っている傾向にあり、その点では選択肢になりうる。昨年大敗しているレースではあるが、充実度は今年より上だろう。

 バビットは大敗の続く中、今回と同じコースのオールカマーでは4着に粘っているあたり今回も希望はある。ただ自分より内にシャムロックヒルが入ってしまったのはマイナス。レースを作る上でもいろいろ考えなければならなくなった。

 スタッドリーは準オープン勝ち上がりに4戦を要したぶんあまり人気にならないが、重賞で停滞が続く馬たちが誰も復活しなかった場合に代わって浮上する可能性はある。若葉S以降ずっと掲示板を外していない馬だけに相手なりの走りを期待したいところ。ただハービンジャー産駒のコース成績が良くないので、あくまで△レベルの候補になる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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