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【根岸S予想】絶好の舞台でいざ重賞初制覇へ

  • 2023年01月27日(金) 18時00分

懸念材料があるとしたら…


 今年の根岸S、人気になるのはレモンポップだろう。武蔵野Sは2着に敗れたが、その前は1400mで4連勝。得意の条件に戻ればファンが期待するのも当然だ。

 懸念材料があるとしたら根岸Sは差し・追い込み決着の多いレースであること。もしこの馬が馬券圏外になるようなことがあったら、よほどレースの傾向が強い=来年以降は差し追い込み重視の予想を徹底する必要があるということになる。

 武蔵野S勝ちのギルデッドミラーはダートに転じて3連続連対。こちらは差しタイプだし、それでいて極端に後ろになることもないので買いやすい。1200mのNST賞を勝っているくらいだから、1400mの流れへも対応できるだろう。

 バトルクライも「後ろになりすぎない差し馬」という意味で買いやすい存在。ダートでは端午Sでしか大敗していないし、このメンバーなら十分通用する可能性がある。ただ外枠なので、3〜4コーナーどういうところを回ってくるかは多少心配ではある。

 JBCスプリント以来となるのがヘリオスとテイエムサウスダン。当時先着したのはヘリオスだが、先述の通り差し追い込みが強いレースなので、脚質がマッチするかどうか。昨年は道中4番手から2着に残したが、一昨年は負けており、そのあたりはやってみないと分からないところだ。

 テイエムサウスダンは昨年の優勝馬で、当時はこの馬としては意外だった差しの競馬を成功させた。地方のダートが合うというイメージだったので昨年の根岸S→フェブラリーSはいまだに意外ではあるのだが、当時の結果を素直に尊重するべきかもしれない。

 セキフウは後ろからの競馬もできるし、まだ4歳で伸びシロを残している可能性がある。追い込み色の強い結果になればタガノビューティーにも出番はありそう。昨年3着だし、展開にハマってくるときはハマるタイプだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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