中を割って抜け出したナムラクレア(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、高松宮記念の前哨戦であるシルクロードステークスです。1、2番人気馬が馬券になるも、10番人気馬が連対を果たした一戦を、はたして、どんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、“回収率も的中率もお任せの指数”を用いて好結果を残しているバフンウニ氏です。
本命には、二桁人気ながらも指数2位のファストフォースを指名しました。「昨年の高松宮記念では、ハイペースの展開を外々を回りながら先行して0.3秒差の9着。4走前のセントウルSでもメイケイエールから0.4秒差の2着と、このコースでは差のないレースをしている」ことを重視したのです。また、3走前のスプリンターズS10着は「ハイペースで逃げたテイエムスパーダに着いていく形で展開が厳しく」、2走前の京阪杯7着も「プラス20キロと太目」、前走のタンザナイトSは「内有利な展開を外から追い込んで0.4秒差4着という差のないレース」とそれぞれの敗因をしっかりと分析。「得意なコースに戻る今回は狙い目」と強く推しました。
対抗にも指数1位のマッドクールを選ぶと、馬券は△→◎→○で的中。馬連81.0倍を500円にくわえ、ワイド20.7倍と12.5倍を1,000円ずつ、さらに3連単492.7倍を購入し、12万円超の払戻金を獲得しました。予想のみならず、回収率と的中率にこだわったバランスのよい買い目にも注目です。
予想結果は
こちら。
つづいては、“「人気の落ち所」を狙う”のれん氏です。
おなじく、「テンの速くない馬なので近走のように中山や阪神だと前に行けずに力を出し切れていない」と近3走の敗因を正確にジャッジして10番人気2着のファストフォースを妙味ありと本命にしました。中京に替われば「長い直線を意識して出して行く馬も多くないし、しっかり押して行けばポジションを取れるはず」と粘り込みに期待したのです。
そしてやはりマッドクールを、時計やラップから「ここからGIまでストレートで行ってもおかしくない」と強調。「他の有力馬に比べて斤量にも恵まれたのもあってか1番人気になってしまっているのだけが嫌だが、ここも良い競馬になるだろう」と対抗に推したのです。そして結果は、◎○が2着、3着でしたが、きっちりとワイド12.5倍を4,000円と厚く的中させました。
予想結果は
こちら。