▲年明け初勝利のレースで制裁となってしまい…(撮影:桂伸也)
以前から度々話題に上がっている「鞭の連続使用回数の変更」。実はルールが適用された年明け以降、鞭の使用に関する制裁が毎週のように多数上がっています。ミルコ騎手も初勝利のレースで制裁となっており、慣れるのにかなり苦悩している様子。
今回はその制裁となった1月5日のレースの裏話と、ユーザーからの質問でイタリアでの正月の過ごし方や、一年のゲンを担ぐ“ザンポーネ”という正月料理を教えてくれました。
(取材・構成=森カオル)
Q「年明けから鞭の使用制限が変わって、目に見えて鞭に関する制裁が増えたように思います。やはり鞭の回数を数えながら勝ち負けをするのは難しいことなんだなぁと実感していますが、実際に騎乗されている感覚として実感されていることはありますか?」(ヨーローさん)
ミルコ 鞭の変更は本当に大変ね…。僕も今年初勝利のレースで制裁がありました。
──強烈な追い込みを決めたブルーカルセドニーのレースですよね(1月5日・中山7R・4歳上2勝クラス)。あのゴール前はシビれました。
▲ゴール前は横一線の大混戦に(ブルーカルセドニーは中央緑帽・撮影:下野雄規)
ミルコ よく届いたね。ホントによかった……と思っていたら、6発してた。最悪(苦笑)。
──ミルコさんが戒告になっていたので、あとから数えてみたんですけど…。正直、よくわかりませんでした。
ミルコ まだ感覚が上手く切り替わらないから、めちゃめちゃ難しい。あのレースも、めっちゃ叩いたというわけではないけど、見せ鞭だとしても、馬が反応しているから計算するね。
──見せ鞭もダメなんですか?
ミルコ 馬の反応が一緒だから。叩いていなくても、叩いているように見えてしまう。そのあたりが悩みどころ。難しいね。でも