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【京都記念予想】今年の京都記念も東京で不遇の名血を狙う

  • 2023年02月10日(金) 19時00分
今週末は京都記念!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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馬力を強化する血統に有利な阪神芝2200m


 JRAの芝競馬は東京の根幹距離でトップスピードを発揮する血統を追求しています。これにより、トップスピードとは物理構造上も相反するトルクやパワーを強化する血統はJRAの東京芝競馬では淘汰されやすく(不当評価されやすく)なってしまいます。

 東京芝、ひいては日本の芝競馬で評価が低くなりがちな偉大な種牡馬はサドラーズウェルズ、ノーザンテースト、ブライアンズタイムが挙げられるでしょう。トップスピードと相反する馬力を主張してしまうからです。

 ただし、競馬で要求される能力の方向性は一定ではありません。JRAの芝競馬でも馬力を強化する血統に有利な舞台は存在します。

 その象徴的な舞台こそが阪神芝2200m。400mで割れない非根幹距離。直線も短いコースレイアウトで行われるからです。この舞台では、前述したような馬力を強化する血統馬が有利になります。

 というような話は20年以上続けていて、昨年の当コラムでも勝ち馬のアフリカンゴールドを推奨。父ステイゴールドはJRAの芝GIは未勝利。母系に持つノーザンテーストの馬力を活かして海外のG1を勝った馬。ステイゴールド産駒はサンデー系の中では馬力勝負に強いタイプ。

 今年の出走予定馬ではウインマイティーの父がゴールドシップ。その父はステイゴールド。ゴールドシップは今回と同舞台で行われる宝塚記念を連覇した馬。母父はカコイーシーズ。同じ母父でステイゴールド産駒のナカヤマナイトは勝利した重賞レース3勝がすべて非根幹距離。ステイゴールド系はキャリアを強みに変えるノーザンテーストの影響を強く受ける系統。

 もちろんキャリアと年齢にも限度はありますが、キャリア18戦の6歳は円熟期と評していいでしょう。

 マテンロウレオの母父は不遇なブライアンズタイム。同種牡馬の代表産駒にナリタブライアン、マヤノトップガンなど。しかし、時代、馬場が不遇でした。母父ブライアンズタイムの産駒はJRAの芝GIを6勝していますが、東京のGIを勝った馬は1頭もいません。

 そうなってしまうのは、トップスピードと相反する馬力を主張してしまうことが大きな足枷となっているから。ただし当舞台なら、馬力強化は大歓迎。さらに母母父はダンチヒ。ロベルト系とダンチヒの配合馬にグラスワンダー。非根幹距離の馬力を強化する配合。自身も宝塚記念を優勝。有馬記念も連覇した非根幹距離のスーパーホース。

 その血は孫にまで影響力を与え続け、グラスワンダーの孫ジェラルディーナも昨年同舞台のエリザベス女王杯を優勝しました。この舞台ならクラシックで先着されたメンバーにも逆転できる可能性を秘めます。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の京都記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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