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【福永騎手への手紙】北橋修二元調教師「祐一もちゃんと乗れるようになったなと思ったのは、やっぱりワグネリアンのダービーや」

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  • 2023年02月15日(水) 18時02分
yuichi

▲4日に行われた小倉最終騎乗セレモニーでの北橋元調教師と福永騎手(c)netkeiba.com


福永祐一騎手の引退特集。27年間のジョッキー生活をともにした仲間や、お世話になった師匠、陰で支えてこられたお母様など、縁の深い方々からのお手紙を紹介します。

祐一へ

 先日、小倉での最後の騎乗を現地で見届けた。

 最初は「無事に終われればそれでいい」と思っとったけど、やっぱり騎手だから、勝たにゃいかん。そんな日に上手いこと2つも勝てて、いい締めくくりになったな。なにより、たくさんのファンの方たちがきてくれてねぇ。その光景を見たとき、わしは本当にうれしかった。

 お父さん(福永洋一元騎手)の落馬事故があったのは、お前が2歳半のとき。以来、「修ちゃん、修ちゃん」と懐いてきてくれてなぁ。北橋家の食卓には、当たり前のようにお前の席があったし、そんなふうにね、我が家の長男みたいな環境で育ってきたな。だから、今もそうだけど、お前はわしの子供みたいなものや。

 わしが現役の頃は、調教師と所属騎手という関係を貫いたけれど、途中までは不安半分、期待半分で。たまにレースで暴走したり、そういうこともあったりして(笑)。そんな姿に胸を痛めながらも、一生懸命にお前を見てたよ。

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1976年12月9日、滋賀県生まれ。父は元JRAジョッキーの福永洋一。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。2005年にシーザリオでアメリカンオークス制覇。2018年にワグネリアンで日本ダービーを初制覇。2020年にはコントレイルと無敗でのクラシック三冠を達成。2023年2月末でジョッキーを引退、調教師へと転向する。

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