波乱の一戦を制したヒシイグアス(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、国内外の大レースへと繋がっていく中山記念です。上位人気総崩れの一戦を、はたして、どんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、「ラップギア理論」の岡村信将氏です。
中山記念では、中山と東京競馬場で共に勝ち鞍を持っていた馬が「単勝回収率117%」と優秀な成績を収めていることを根拠に、「このレベルのGIIを勝ち切るには、中山適性だけでは不十分であり、東京競馬場でも勝てるぐらいの能力や多様性が求められている」と指摘します。
すると、実際に東京での勝利実績がなかった1番人気のソーヴァリアントが9着に惨敗。反対に、該当する5番人気ヒシイグアスや8番人気ラーグルフが連対を果たしました。
さらに、「2200メートル以上を走ったことのない馬は単勝で買ってはダメというレベル」とも語り、宝塚記念2着という十分な実績のあるヒシイグアスを本命に抜擢。最後には「もうヒシイグアスしか目に入らないという状況」と得意の単勝全額勝負を敢行し、“自信あり”とした予想で見事に9万円超の払戻金獲得に成功しました。
予想結果は
こちら。
つづいて紹介するのは、“スポニチが誇る万馬券メーカー”小田哲也氏です。
こちらは本命に、8番人気2着のラーグルフを指名します。
前走の中山金杯を「爪の不安で急仕上げ」ながらも勝ちきったことを高く評価。そして今回は「デビュー以来最高の504キロで出走」することに注目し、「中間はバリバリ乗り込んでさらにパワーアップした印象」と強調したのです。
馬券は、◎ラーグルフからの馬連流し。相手に選んだ7頭に狂いはなく、53.4倍を800円的中させました。
予想結果は
こちら。