【スプリングS予想】貴重な前走オープン好走馬、信頼度は?
今年は前走OP以上で3着以内が1頭の極端な例だが…
今週のスプリングSには17頭が登録しているが、前走でオープン以上の競馬における3着以内を記録しているのはセブンマジシャン(京成杯3着)しかいない。
権利取りのレースとしては白熱しそうだが、このように極端な例は過去にあったのだろうか? と思い調べてみた。
グレード制導入以降で前走オープン3着以内馬がいちばん多かったのは2009年の7頭。2000年と2008年に6頭というのが次点だ。
少ないほうで、まず2頭というのは昔もたまにはあった(1999年など)が、最近は2016年に17年ぶりに発生したあと2018年、2020年、2022年と立て続けに発生しており、それらの間の年はすべて3頭なので、やはり最近は最終プレップにオープン実績馬が出てくることが減っているようだ。
そして、該当1頭という年は意外なところにあった。1995年である。この年は15頭立てだったが、前走オープン以上は7頭(地方馬除く)、そのうち好走してきたのは共同通信杯1着のナリタキングオーだけで、スプリングSでも1着だった。
しかしこれはさすがに古すぎて参考にはならないだろう。そこで、まずは前走オープン3着以内馬が3頭以下で定着した2016年以降の該当馬についてスプリングS成績を見ると、[3-1-3-10]で、回収率は単96%・複77%。
そのうち前走重賞組に限定すると[3-1-1-8]で回収率は単126%・複59%。ヴィクティファルスとビーアストニッシドが単回収率は上げているのだが、複がなんとも低い。
今回のセブンマジシャンは押し出されて人気になりそうだが、人気で軸にするほどの信頼性は無いように感じる。前述の馬たちの複勝率はそこそこ高いので切ることはないが、個人的には軸は他の組から探す予定にしている。