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【フラワーC・ファルコンS・若葉S・スプリングS・阪神大賞典予想】優先出走権獲得へ燃える各馬の状態は

  • 2023年03月15日(水) 18時00分

春のGIを予想する上でも重要な週末に


 今週は重賞が4レース。うち、3レースが3歳戦ということで、非常に難解なレースとなりそうですが、春の3歳GIでの予想をうまく組み立てていくためには現時点で現状と能力の把握ができていると、GIへ出てきた時の上積みの有無など、有効になることが多くなるのではないでしょうか。

 そういった意味では今週のスプリングSと若葉Sが皐月賞トライアルとして、うまく予想しておきたいレース。ただ、スプリングSに関しては、これまでマイルで実績があった組と、距離2000m以上の新馬、未勝利、1勝Cを勝ってきた馬たちの戦いという構図。さあ、どちらに軍配が上がるのか。

【フラワーC/ドナウパール】

 前走、小倉で未勝利を勝ったばかりではありますが、netkeiba.comの予想オッズでは上位人気に支持されそう。前走の圧勝ぶりに加え、母ドナウブルーという血統が1勝馬でも期待を膨らませる要因になっているのでしょう。

 調教内容に関しては坂路オンリー。1週前追い切りが坂路で古馬1勝Cを追走しましたが、少し体勢不利だったかなという程度の遅れ。先着はできなかったものの、前走同様に併せ馬を消化したというのはよいでしょう。最終追い切りは坂路4F54.3秒と地味な時計ですが、これも前走とほぼ同じ。あとは輸送を無事クリアして、力関係でどこの着順にはまってくるかでしょう。

【ファルコンS/ペースセッティング】

 個人的にはレース間隔が詰まって、追い切りを軽くした点がどうなんだろうと思った前走のシンザン記念が想像以上の粘りあるレースぶり。能力が高いのはもちろんでしょうが、陣営がきっちりと馬の状態を把握して仕上げている、そんな結果が重賞2着なんだと思います。

 今回に関して、中9週というレース間隔を思えば、あと1本追い切りがあってもよいのかなという調教量。ただ、最終追い切りは自己ベストに0.2秒差と迫る、4F52.6秒の坂路追い切り。2F24.0秒と終いはしっかりしていますし、1週前追い切りはCWで併せ馬。メリハリをつけた調教内容という判断をすべきなのかも知れません。

【若葉S/ショウナンバシット】

 振り返れば、新馬戦で負けた相手がベラジオオペラ。スプリングSでも人気上位に支持されそうな馬ですし、その後は未勝利と1勝Cを連勝。前走すみれSも決して悪いレース内容ではなく、相手が一枚上だったという感じ。

 そういった意味では、ここで実績上位の存在であることは間違いありません。気になるのはレース間隔が詰まった点ですが、1週前追い切りはCWで消化できていますし、最終追い切りは坂路で4F54.5秒。併せ馬ではカルロヴェローチェに遅れてしまいましたが、相手はファルコンSに出走するスピード馬。この馬自身は順調です。


【スプリングS/セブンマジシャン】

 栗東所属馬なのに、中山はこれで4走目。デビュー勝ちした距離の今回ですが、すでに重賞で3着という京成杯の実績がありますし、舞台や距離だけでなく、力の上でもこのメンバーで最上位という評価は当然だと思います。

 まして、今回はこの馬の末脚が存分に発揮できそうなメンバー構成。あとは調教内容ですが、1週前追い切りの坂路4F52.7秒ほど、全体時計は速くありませんが、ラストは12.0秒で4F目が最速になるラップを踏むことができています。皐月賞への優先出走権だけでなく、賞金の上積みも欲しい今回でしょう。

調教Gメン研究所

全体時計は速くはないが最速ラップを踏んだセブンマジシャン(3月14日撮影)



【阪神大賞典/ボルドグフーシュ】

 有馬記念の時点で古馬との力差ないと思って、当時のウマい馬券では本命を打ちました。当時はCWでの追い切りの動きが素晴らしいことを評価のひとつとしましたが、今回も川田将雅騎手が跨った1週前追い切りの動きは「休み明けのレース」という観点から素晴らしいという評価ができます。

 あえて、休み明けという表現を使ったのは、まだまだ動ける馬だから。ただ、この先に目標があることを思えば、これで十分でしょうし、最終追い切りも少し余裕を持たせたかなという程度の4F55.4秒の坂路。有馬記念ほどではなくても、当時の8割くらいの力は発揮できる状態だと思います。

調教Gメン研究所

少し余裕を持たせた調教内容のボルドグフーシュ(写真内、3月8日撮影)



◆次走要注意

・3/12 金鯱賞【マリアエレーナ】(2人/8着)

 レースをご覧になった方ならご承知の不利。状態に関しては非常に良かったと思うので、ここをノーカウントにして、次走、大阪杯あたりに出走してくるようなら、大きな巻き返しが期待できると思います。レース間隔が詰まることも思えば、最終追いは坂路ならベストかなという気もします。

[メモ登録用コメント] [大阪杯]最終追い切りが坂路で4F目最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<中山芝1800m>
◎1週前追い切り以降ウッドチップトラック馬場4F52.9秒以下
◎1週前追い切り以降併せ追走先着

 今年の中山記念、中山牝馬Sとも、◎52.9秒以下のクリア馬が1着。3着以内6頭のうち、5頭がこれに該当していました。フラワーCは雨の影響を受けそうなだけに、このスピード的な調教適性がどこまで重要になるかという部分はありますが、とにかく半マイルの時計には注目です。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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