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【フラワーC予想】成長株が好走するオークスへの結びつき

  • 2023年03月17日(金) 18時00分

パワー兼備のスタミナ系でタフな成長力にも期待


 フラワーCの勝ち馬は、2004年ダンスインザムード(桜花賞1着)、2005年シーザリオ(桜花賞2着)、2006年キストゥヘヴン(桜花賞1着)、震災のため阪神で行われた2011年の勝ち馬トレンドハンター(桜花賞3着)など、桜花賞と強く結びついた時期もあった。

 だが、最近10年は出走間隔を空ける手法が主流になり、フラワーC組から桜花賞好走馬は出ていない。しかし、2022年の勝ち馬スタニングローズはオークス2着。2021年の3着馬ユーバーレーベンはオークス1着。2013年の2着馬エバーブロッサムはオークスも2着など、成長株が好走する5月のオークスとの関連は薄れていない。長期展望で、オークスを視野に入れる検討方法もある。

 伏兵ゴールデンハインドは、ユーバーレーベンと同じゴールドシップ産駒。5代母ナンバードアカウント(北米22戦14勝)は、米の歴史的名牝パーソナルエンスン(13戦13勝。G1・8勝)の父方祖母に登場し、現代にも強い影響力を誇っている。

 ファミリー全体のイメージからして軽快な快速系ではなく、前走のゴールデンハインドは、今回も対戦するエミューに負けているが(0秒2差)、パワー兼備のスタミナ系にも近いので仕方がない。予測される渋馬場は歓迎。今後の距離延長も大歓迎のゴールドシップ産駒であり、タフな成長力に期待したい。今回の動きは前走以上だ。

 オークス向きタイプという観点では、キタサンブラック産駒のヒップホップソウル(牝系はダンスインザダーク、ダンスパートナーなどの一族)と、まだ非力感はあっても同じくキタサンブラック産駒のパルティキュリエ(長距離型の6歳牡馬レクセランスと4分の3同血の妹)にも注目したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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