【ダービー卿CT予想】トップハンデが苦戦する難解なハンデ戦
負担重量に恵まれた馬が狙い目か
もう負担重量の増加には慣れた。古馬1勝クラスでも定量の58キロで出走する馬がいっぱいいる。ただ、ハンデ戦となると、今年のようにハンデ57キロ以上の馬が10頭もいると難しくなる。昨年は57キロ以上の馬は4頭だった。
過去10年、57キロ以上で、その年の「トップハンデ」だった馬は計15頭いた。その成績は【0-1-0-14】。
上がり馬として狙いの立つ4歳レッドモンレーヴ(父ロードカナロア)のハンデ56キロは、今回が格上がり初戦で、それも初の古馬重賞となると決して恵まれたハンデではないが、ハンデ58キロ以上の6頭と比べると恵まれた負担重量に映る。
これまで多頭数のレース経験が少ないだけに、中山のマイル戦では流れに乗ってレースをしやすい内枠を引いたのもかなりのプラス材料になる。
好タイムの続いた東京1600mとはいえ、2走前は自身「58秒6-上がり33秒4」のバランスで1分32秒0。好スタートから一旦下げての内容だった。同じような位置からスパートしたゾンニッヒ(今回は57→56キロ)には約1馬身先着している。
前走の1分33秒6は平凡だが、スローの流れを好位から抜け出したあと、最後の1ハロンは馬なりに近いストライドで上がり「33秒1-11秒5」だった。前走と同じ川田騎手とのコンビは【3-0-0-0】でもある。
目下、総合サイアーランキング1位に立っているロードカナロア産駒で、祖母エアグルーヴ、3代母はダイナカール。ドゥラメンテといとこの関係。これから一段と成長するだろう。58キロでも隣の好枠ジャスティンカフェ、今週の動きがとくに光ったインダストリアが相手本線。中山巧者ミスニューヨーク、良馬場で巻き返すウイングレイテストは相手に入れておきたい。