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【オークス予想】オークスはダービーよりも重厚な血統が走る理由

  • 2023年05月19日(金) 19時00分
今週末はオークス!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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タメて伸びる欧州血統が濃い配合馬に注目


 あたりまえの話ですが、配合する際に牡が産まれるか? 牝が産まれるかはわかりません。そして単行本「血統の教科書2.0」にも書きましたように、牡か牝かによって、得意舞台の傾向が大きく変わる種牡馬は多数います。

 オークスとダービーでは好走する血統の傾向が大きく変わるのも、牡でダービーを狙う配合だと牝の場合はスピードに寄りすぎてしまうことも影響しています。

 たとえば、過去10年の日本ダービー勝ち馬は、父か母父が米国型。もしくはダンチヒ系かキングマンボの配合馬しか勝っていません。米国寄りのスピードの血を強化することが重要なのです。

 一方、オークスは同じ距離であっても、ダービーよりもスタミナや馬力に富んだ欧州型血統を濃く配合された馬が走りやすい傾向。昨年も父が欧州型。母父が非サンデー系のスターズオンアースが1着、スタニングローズが10番人気2着。

 過去10年のオークスを勝った馬の血統を見ても、父か母父が欧州型の馬が8勝。父も母父も欧州型ではない配合で勝利した2頭のうちの1頭がラヴズオンリーユー。世界的名牝で規格外ともいえますが、母父は母系が欧州型なら欧州要素を強化するストームキャット。母系には欧州の超一流牝馬ミエスク。もう1頭はユーバーレーベン。父はサンデー系の中でもスタミナ豊富なゴールドシップ。ダービーでは馬券対象馬も出していないタフな血統。

 リバティアイランドの父は昨年の勝ち馬も出した欧州型のドゥラメンテ。母ヤンキーローズも父は欧州型のオールアメリカン。オークスにも勝ち馬も何頭も出しているロベルト系の種牡馬。ヤンキーローズはオーストラリアの世界最高峰の2歳スプリントG1ゴールデンスリッパーSも2着に走っているように体力と仕上がりに優れた馬。同時に芝2000mG1も優勝しています。牝で生まれて中内田厩舎で育まれたからこそ超一流馬になった競走馬。逆らえません。

 イングランドアイズの父は欧州型のキングマン。最近のオークス勝ち馬ではソウルスターリングの父フランケルに近いタイプ(同じ欧州型ノーザンダンサー系)。母ヌーヴォレコルトは2014年のオークス勝ち馬。当時断然人気のハープスターよりも早めに抜け出しての勝利。余談ですが、ハープスター当時の鞍上は川田騎手でした。

 ゆったり追走するほど、末脚が伸びる血統。追走ペースがさらに遅くなる距離延長も歓迎。今のオークスに合う血統馬。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のオークス予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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