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【日本ダービー予想】近5年はディープ産駒4勝、ハーツ産駒1勝 勝つのは「父2400型、母や母父がマイラー」

  • 2023年05月21日(日) 18時00分
 ここ5年の勝ち馬のうち、シャフリヤール、コントレイル、ロジャーバローズ、ワグネリアンと4頭がディープインパクト産駒。残るドウデュースはハーツクライ産駒。ドウデュースの母ダストアンドダイヤモンズは北米のダ短距離重賞を2勝。シャフリヤールの母ドバイマジェスティはBCフィリー&メアスプリント(米G1・ダ7F)勝ち。コントレイルの母母フォルクローレはBCJフィリーズ(米G1・ダ8.5F)に勝った北米2歳女王。ロジャーバローズの母父リブレティストはジャックルマロウ賞やムーランドロンシャン賞に勝った欧一流マイラー。ワグネリアンの母母ブロードアピールは根岸Sなど短距離重賞を6勝。「父が2400の大レース勝ち馬で、母や母父や母母がマイラー」という配合が勝ちやすいのが近年の日本ダービーといえる。(解説:望田潤)


グリューネグリーン
 ヴェルデグリーンの半弟で、サンリヴァルやヴァンケドミンゴのイトコ。母母ウメノファイバーはオークス馬。父ラブリーデイは秋天と宝塚記念に勝ったキングカメハメハ産駒で、ゾンニッヒ、セブンデイズ、ジャカランダレーンなどを輩出。ラブリーデイ産駒らしく機動力やコーナリングに長け、母父スペシャルウィークだから揉まれず先行すると頑張りをみせる。京都2歳Sを何とか再現したいところだが、東京に舞台が替わるのはプラスではないだろう。
距離○ スピード○ 底力○ コース○

サトノグランツ
 母チェリーコレクトは伊オークス(伊G2・芝2200m)勝ち馬で、ワーケア、ダイアナブライト、ダノングレース、クロンターフなどを産んで母としても優秀。母母ホーリームーンも欧G1勝ち馬を3頭産んでいる名繁殖だ。父サトノダイヤモンドは有馬記念と菊花賞の勝ち馬で、母系にカーリアンが入るのはシンリョクカと同じ。アルザオ≒リリズムのニアリークロス4×5も高確率で走っている。長手の体型と無駄肉のない体質はいかにも長丁場向きで、スタミナには自信。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○

シーズンリッチ
 エバーシャドネーの半弟で、カレンマタドールやサトノマックスの甥で、母エバーシャルマンはJRA2勝(芝1800〜2200)。母母ラシャルマンテはラプラタ1000ギニー(亜G2・ダ1600m)などに勝っている。そこにドゥラメンテで、サンデー、トニービン、トライマイベスト=エルグランセニョールなどをクロスする強力な父母相似配合に。血統的にも東京向きだが、2勝はともに上がりのかかるレースで、スローの共同通信杯では速い脚でヒケをとった。
距離○ スピード○ 底力○ コース◎

シャザーン
 アクアミラビリスの甥で、母クイーンズリングはエリザベス女王杯勝ち。近親に仏1000ギニーのトレストレラなど。父ロードカナロアは世界の短距離王だが、

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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