競馬専門紙「馬サブロー」が誇るパドックの達人・吉田順一トラックマンに函館記念出走予定馬の中から3頭の馬体診断を行っていただきました。
(デイリースポーツ 馬サブロー・吉田順一)
ハヤヤッコ美浦・国枝栄 牡7
▲7月5日撮影(c)netkeiba.com
南Wの1週前追いは案外だったが、白毛馬らしく体脂肪の少ないシルエットで仕上げに手間取らない。またいつも通りハミをしっかりとかんで前向きな面も垣間見せており衰えは感じさせない。少しトモを流したポージングだが、全体的なバランスもキープできている。昨年の覇者だが、再び美酒に酔うには、洋芝で時計や上がりの要すタフな舞台設定がベター。
キングオブドラゴン栗東・矢作芳人 牡6
▲7月5日撮影(c)netkeiba.com
日経賞以来の実戦だが、栗東での攻め本数以上に仕上がりは進んでいる。爪が四本とも白い馬らしく余分な脂肪の少ないスカッとしたシルエット。銭形斑点が浮き出ている点も見逃せない。胴が長めの体形でストライドは大きいが、カキ込みの利いたフットワークで渋化&荒れ馬場が向く。北海道シリーズは(0-0-1-1)だが、舞台設定が向けばチャンスは十分。
ユニコーンライオン栗東・矢作芳人 牡7
▲7月5日撮影(c)netkeiba.com
性格、脚質の影響があるのかムラ駆けだが、調整も難しいのか体重の変動が激しい点は注意。今回も顔を写真撮影者側に向け少し前重心でトモは流し気味。今回は皮膚が厚ぼったくなくあばらを見せてスカッとしているが、前腕やトモの筋肉量や丸みは及第点。長距離輸送を無事こなし、530キロ前後の体重で出走できれば、好相性の函館で楽しみは膨らむ。