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「ホントに化け物」セラフィックコールはマシンのように自動で動く!? 2度目のコンビでみやこSに挑む

  • 2023年10月31日(火) 18時02分
ミルコレビュー

▲大きい筋肉を温めるためレース前には工夫が…?(C)netkeiba.com


今週末は2つの重賞に騎乗予定のミルコ騎手。ファンタジーSにはデビューから手綱をとるイツモニコニコと、みやこSには自身2度目のコンビとなるセラフィックコールと挑みます。

特にセラフィックコールはデビューからこれまで4戦全勝で、「化け物」「モノが違う」とミルコ騎手も大絶賛。初コンビとなった前走のレースや調教を振り返っていただきました。

(取材・構成=森カオル)

土日どちらも重賞勝利のチャンス


──今週は、土曜日のファンタジーSにイツモニコニコ、日曜日のみやこSにセラフィックコールが登録していますね。どちらもチャンス十分です。

ミルコ 楽しみです! イツモニコニコはゲートが課題ですけど、二の脚が速い。前回は1枠1番で出遅れて「あ〜」と思ったけど、二の脚が速いからハナに行けた。あとから見たら、(最初の600mが)33秒3。速かったね。1200mくらいのスピードが出た。

──初戦は中団からでしたが、2戦目は行くつもりだったんですね。

ミルコ そう、ハナに行きたかった。道中は外からプレッシャーを掛けられて、「最悪! 最悪!」と思いながら乗ってましたけど、最後まで頑張りました。やっぱ強いねと思った。浜田先生も「ミルコさん、やっぱこの馬強いわ。前半あれだけ速いペースで行ったのに、上がりも速いです。1400mは持つし、けっこう楽しみじゃない?」って。

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▲ハイペースで逃げ切り、初勝利を挙げたイツモニコニコ(C)netkeiba.com


──しかも、ゴールしたあとも勢いが衰えなくて…。ミルコさん、止めるのに苦労していませんでした?

ミルコ そう、止まらないの(苦笑)。新馬戦の前に初めて調教に乗ったときもそうだった。坂路で追い切ったんだけど、ちょっとズブい感じで、反応が鈍いなぁと思っていたら、ゴール前でめちゃめちゃエンジンが掛かって、ゴールしたあとも全然止まらなくて。「うわぁー! 大変! 止まらない、どうしよう!」となった(笑)。

──調教でもレースでも、まだ余裕があるということ?

ミルコ そうですね。まぁ距離的にどこまで余裕があるかはまだわからないけど、すごくパワーがある。新馬戦の追い切りがそんな感じだったから、どういう競馬をしようかなと心配になって、ちょっと先生と話し合いました。「先生、この馬は大きくてちょっと噛みそうだし、パワーがすごいから1200mになりそうですね」って僕が言ったら、先生も「ミルコさん、僕もそう思います」って。

──新馬戦は新潟の芝1400mでしたね(3着)。

ミルコ そうです。先生言ってました、「スタートも二の脚もあんまり速くないから、初戦は1400mにしたけど、たぶん1回使って1200mになりそうです」って。その時点では、いつも乗っている人たちも、みんなそういう印象を持ってました。でも、新馬戦を使ってみたら、ちょっと違ったの。

──スタートで遅れて、中団の外。4コーナー手前で軽くムチが入っていたように反応はもうひとつに見えましたが、直線はしっかり伸びてきた。

ミルコ そうです。調教と同じでエンジンが掛かるまでにちょっと時間が掛かったけど、1400mでも1600mでもいいんじゃないかと思った。だから、先生にもそう話しました。「先生、なんかちょっと違いました。1200mじゃなくて、もうちょっと持つと思う」って。2戦目でいいスピードを見せてくれたし、ホントに楽しみですね。

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▲距離延長にも手応えアリ(C)netkeiba.com


──楽しみといえば、みやこSのセラフィックコールも。強い競馬で4戦4勝ですからね。ノンストップで重賞制覇なるか。

ミルコ あの馬、ヤバくない?

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1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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