▲昨年はジェラルディーナが優勝(c)netkeiba.com
京都芝は今年春の路盤改修以降は、以前にも増して路盤の状態が良くなった。
今春も開催最終日の安土城ステークスで道中のペースは比較的ゆったりと流れていたにもかかわらずコースレコードタイで決着している。開催終盤まで速い時計を出せてしまうような走りやすく軽めの馬場コンディションが維持できる。
改修前の2013年から2019年にかけてのエリザベス女王杯は馬場コンディション「軽い〜稍軽い」と判定した年が2014年と2016年の2回しかなかったが、今年は先週までの路盤の状態や週末の天気予報を考慮しても馬場コンディションは「軽い〜稍軽い」で行われるだろう。
今年に入ってからの京都芝外回り2200m以上で馬場コンディション「軽い〜稍軽い」と判定したのは10レース。連対した20頭のうち19頭が上がり3位以内。直線の伸びに優れた馬が上位を占める。
今秋開催の重賞も、前日からの雨量が多く馬場コンディション「稍重い」で行われた京都大賞典だけは先行馬が恵まれたが、馬場コンディション「稍軽い」で行われた菊花賞は上がり順位通りに3着までが入線。
Bコース替わりだった先週は、京都芝外回り2200m以上で行われたのは土曜の7Rのみ。ここでも上がり1位が1着、2着は上がり3位だった。
末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
▲今週選ばれたのはブレイディヴェーグ(撮影:下野雄規)
ブレイディヴェーグはデビュー以来、全てのレースで上がり1位。
2着に敗れた前走のローズステークスはトラックバイアス「外有利・差し有利」と判定したレース。他に掲示板に載った4頭は全て5枠より外だったように、内枠は不利なトラックバイアス。着順以上の評価ができる。
勝ったマスクトディーヴァは次走の秋華賞で直線が短いコースが向いていなかったにもかかわらず、リバティアイランドに迫る2着に健闘。3着馬は離した。
驚異的なレコードタイムだった時計面の裏付けを含め、このレースの1、2着馬はレベルが高い。内枠が不利だったトラックバイアスを加味すれば、実質的なパフォーマンスではブレイディヴェーグの方が上。既にGIでも通用のハイパフォーマンスしている。
直線が長いコースで軽めの馬場コンディションでGI級の能力を発揮するだろう。
殿堂入り予想家となった馬場虎太郎のエリザベス女王杯の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!