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【マイルCS予想】今週のマイルCSもフランス指向の名血が有利

  • 2023年11月17日(金) 19時00分
今週末はマイルCS!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

先週の京都芝はトニービン持ちが有利


 先週のエリザベス女王杯は、本命のブレイディヴェーグが予想通りの上昇を遂げ力の違いで優勝。ノーザンファームチーム含めて人馬ともに素晴らしかったです。

 しかし対抗のサリエラは上がり最速の脚を使うも、その上がりは34.2止まり。予想以上に外からスピードに乗らない馬場になったために、内枠の馬力型が2、3着。どちらも欧州型のなかでも「フランス指向」の名血トニービンを持つ馬。

 単行本「血統の教科書2.0」でも解説したように、馬券予想においても、欧州型血統をイギリス指向とフランス指向にタイプ分けすることは有効です。たとえば、拮抗した戦歴の2頭がいたとして血統タイプが異なれば、どちらかが有利になる(先着確率が高くなる)ことが読めるからです。

 血統ビームオリジナルの概念で導き出すタイプ分けは、凱旋門賞の的中にも重要なヒントになりました。今年の凱旋門賞も◎▲○の大本線で的中。(予想はこちら)

 これも、血統のタイプ分けで抜けて有利な馬を4頭にまで絞り込むことができたことが決め手でした。

 先週の京都芝の古馬混合戦の勝ち馬も、血統に明確な傾向が出ていました。フランス指向の血統馬ばかりが勝ったのです。複数の勝ち馬を出したのはミッキーロケット。複数の馬券対象馬を出したのはキズナ、ロードカナロア、ハーツクライ、ジャスタウェイ。

 ミッキーロケットとロードカナロアはフランス指向のキングマンボの系統。ジャスタウェイとハーツクライは先にも書いたフランス指向の名血トニービンの影響が強い馬。キズナもフランスの重賞を勝っています。

 特にミッキーロケット産駒が先週は京都芝を3勝したのは、今の馬場特性を象徴するものでした。ミッキーロケットの母父はピヴォタル。特にフランスで活躍馬を出すシユーニの父でもあります。

 ミッキーロケットは現役時代も宝塚記念を優勝。当時の2着はワーザー。3着はノーブルマーズ。1〜3人気はディープインパクトの血を持つ馬でしたが、すべて主流スピードを削がれ凡走。

 ミッキーロケットやトニービン持ちが走る今の馬場は、末脚のスピードに特化した日本の主流血統よりは、やや馬力寄り。かつイギリス指向になるほど重厚ではないフランス指向の馬場にマッチします。

 といっても、ミッキーロケット産駒がそのままマイルCSに出ていないので、近いタイプを探すことになります。(そもそも、戦歴も考慮せず、同じ種牡馬だけを買えばいいなら、わざわざ複数の種牡馬を大雑把にタイプ分けする必要はありません)

 ソウルラッシュはミッキーロケット産駒が走りやすい馬場で注目の血統。父がルーラーシップ。ミッキーロケットと同じキングマンボ系。ルーラーシップの母父はトニービン。ルーラーシップも宝塚記念で2着。

 ミッキーロケット産駒やトニービン持ちが走る今の馬場はピッタリ。母父マンハッタンカフェと母母父ストームキャットはG1で必要なスケールも強化する血。先週のように上がり上位馬が32秒台を出すことが難しい馬力勝負になれば有利。

 ダノンザキッドの父はジャスタウェイ。先週のエリザベス女王杯2着のルージュエヴァイユもジャスタウェイ。母にデインヒルを持つ配合パターンもルージュエヴァイユと同じ。母父ダンシリは当レースで1、2、3着になったペルシアンナイトの父ハービンジャーの父。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のマイルCS予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

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