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【朝日杯FS予想】朝日杯FSはノーザンが勝たせたい!? モーリス産駒に注目

  • 2023年12月15日(金) 19時00分
今週末は朝日杯FS!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
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オセアニアの主流血統が走りやすい朝日杯FS


 朝日杯FSは将来も芝1600m以下・1200mでも活躍するような馬が人気薄で走りやすいレース。人気薄で走るのは、それだけレース質に恵まれているから。血統も短距離指向。また洋芝の短距離王国オセアニアや香港で活躍馬を出す血統馬も走りやすいレース。

 若駒でキャリアも少ないですから、ここまでの戦歴で短距離馬になるかどうか? を予想するには、将来の能力の設計図である血統が大いなるヒントになります。

 2019年14番人気3着のグランレイは母父がファルブラヴ。短距離王国オーストラリアでも主流のフェアリーキング系。母母父がPサンデー系のフジキセキ。フジキセキはサンデー系でも短距離タイプでスプリントGI勝ち馬を複数出した種牡馬。グランレイ自身も生涯の勝ち星はすべて1400m以下。

 2018年の勝ち馬アドマイヤマーズも父がPサンデー系のダイワメジャー産駒。生涯の勝利はすべてマイル。グランレイ同様、オセアニア、香港にも適性の高い血。

 将来性の予想も含めて会心だったのが、2018年に9番人気2着のクリノガウディー。同馬は父がスクリーンヒーロー。母父がヘイロー系のディアブロ。母系にノーザンテースト。オセアニアの短距離適性も高い血。と当時のレース前に指摘。勝ち馬アドマイヤマーズの相手3番手に指名。3連単も大本線で的中。さらにクリノガウディーは4歳になって高松宮記念で15人気ながら1位入線(結果4着)。当時も朝日杯FSの評価を持ち出して5番手評価にしていました。(高松宮記念の他の上位入線馬は4番手内評価)

 2016年に7番人気2着のモンドキャンノも母父サクラバクシンオー。12番人気3着のボンセルヴィーソも父がPサンデー系のダイワメジャー。

 今年の2歳世代の芝1400m以下の種牡馬リーディングは、1位がロードカナロア。2位がモーリス。ロードカナロアは親子で香港のG1を制していますし、モーリスも産駒がオーストラリアの芝1200mG1を優勝。どちらも日本だけではなく、オセアニア・香港の芝1200mG1で結果を出しています。

 オセアニアは芝スプリント適性と2歳で体力が仕上がる血を追求する国。オセアニアが追及する血統と朝日杯FSは要求される能力も近いため、オセアニアで結果を出す血統は朝日杯FSで相性がいいのでしょう(香港は生産馬のほとんどがオセアニア)。

 今年の朝日杯FSで注目したいのはモーリス産駒の3頭。ミルテンベルク、ダノンマッキンリー、シュトラウス。いずれもノーザンファーム生産馬。

 今年秋の2、3歳限定GIはすべてノーザンファーム育成、生産馬が優勝。2、3歳戦に限らず、芝GIの勝利はすべてノーザンファーム育成馬。芝1600m以上のGIはすべてノーザンファームが母体となっているクラブ法人の所有馬が勝っています。

 その内訳も興味深く、シルクレーシングが2勝、キャロットファームが2勝、サンデーレーシングが3勝。見事なまでに分散されています。

 また、2、3歳限定戦に限ると、サンデーが2勝、キャロットが1勝、シルクは0勝。シルクは古馬のイクイノックスが大当たり過ぎましたので、今の2、3歳世代はサンデー、キャロットに当てさせてあげたい。と考えるのも人情ではないでしょうか?

 そして、秋の2、3歳世代のGIはサンデーが3勝でキャロットが1勝。今年の春GIも集計するとサンデーが5勝でキャロットが2勝。となれば、次の当たりはキャロットの順番(笑)。実際、朝日杯FSにはサンデー、シルクの所有馬は出ておらず、キャロットがミルテンベルクとシュトラウス…なんて話は与太話(笑)としてお聞きいただいて結構ですが…。

 朝日杯FS適性の高いモーリスの産駒の3頭は、オーナーがノーザン系クラブでは最もGI勝ち星の少ないキャロットが2頭と、秋のGI勝ち馬を1頭も出していないセレクトセール出身馬、というのも「競馬も農業」の概念で分析すると、実に興味深い事象に思えてくるのです。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の朝日杯FS予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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