今週末は有馬記念!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る主流血統が走りやすい馬場状態
有馬記念のレースの個性は、東京芝2400mで要求される主流スピードが削がれやすいこと。
東京芝2400mは400mで割れる根幹距離。直線スピードを発揮しやすい長い直線と起伏の少ないコース形態で行われます。
一方、有馬記念が行われる中山芝2500mは400mで割れない非根幹距離。高低差もあり、直線も短く、タフな路盤になることも多いです。タフな馬場になるほど、東京芝2400mで発揮できる主流スピードとは相反する馬力が問われるため、大幅に減速する馬も増えます。よって、東京芝2400mと中山芝2500mでは能力の設計図である血統の傾向が大きく異なることが多いです。
と、この現象を枕詞のように書く作業も20年以上。当コラムの風物詩とすらなりました。
新刊「Mの法則×血統ビーム」でも、根幹距離と非根幹距離と血統の関係については詳しく書いていますので、もうひとつ深く踏み込みたい方はそちらもご参照ください。
「非根幹適性」を重視している我々にとって、ある意味衝撃だったのは2014年の有馬記念。勝ったのはジェンティルドンナ。東京芝2400mのGI、オークスとジャパンCを勝った馬。日本の主流スピードが問われるレースに強いディープインパクトの産駒。非根幹距離の宝塚記念、京都記念では何度もパフォーマンスを大きく落とした馬でもあります。しかも根幹距離でのスピードも全盛時よりは陰りが見られた状態での勝利でした。
2着のトゥザワールド自身は非根幹距離が有利な馬ですが、父はキングカメハメハ。こちらもダービー馬を何頭も出した種牡馬。4着ジャスタウェイの上がりタイムは33.4秒。それでも4着止まりで、非主流巧者のゴールドシップを差せなかったのは中山芝2500mの個性ではあるのですが、33秒前半の上がりを出せたのも驚きでした。
この年の有馬記念で主流スピードが今まで以上に出せるようになったのは、中山芝が路盤改装を行った最初の年に施行されたレースだから。「路盤改修された中山も主流スピードが発揮しやすくなった」と衝撃を受けたことを昨日のことのように思い出します。
ただ、その後の有馬記念は、2014年ほど主流スピードが発揮しやすい馬場になった年はありませんでした。路盤が改装されたとはいえ、使い込まれた馬場とコース形態によって、結局タフな馬場になってしまった年が多いです。そう考えると、ジェンティルドンナは、やはり「持っている馬」だったのだと思います。
そして今年の有馬記念の馬場状態は、馬場虎太郎さんの解説通り、2014年に近い馬場。いや、それ以上のスピード馬場になりそうです。
馬場虎太郎さんの解説はこちら 先週までの時計、血統傾向は、2014年以上に主流スピードを発揮しやすい馬場。ペースによっては上がり33秒台の脚を使って馬券圏内に走る馬も出るでしょう。
主流スピードが発揮しやすい馬場傾向は血統にも表れています。今年12月の血統傾向は、首位種牡馬がハーツクライ。産駒は6頭出走して4頭が馬券に。単勝回収率は646%。複勝回収率は221%。ハーツクライ、ディープインパクトと同じ主流レースに強いドゥラメンテ産駒も好成績。今月も4頭の産駒が馬券に。複勝率40%。複勝回収率は126%。
先週のターコイズSを勝ったフィアスプライドもディープインパクト産駒。上がりタイムは33秒9。過去10年の同レース勝ち馬で最速の上がりタイム。
12月の中山芝の母父ランキングも首位種牡馬はディープインパクト。2位はハーツクライ。主流スピードを強化された繁殖の仔が走っています。
今年の有馬記念は例年以上に主流スピードが発揮しやすい馬場。日本の主流能力が問われる東京芝2400mで発揮したパフォーマンスが削がれにくい馬場傾向を示しています。となれば主流GIに強い種牡馬ディープインパクト、ハーツクライ、ドゥラメンテの産駒は走りやすいでしょう。
ジェンティルドンナが勝った2014年以上に主流血統のスピードが削がれない馬場であるならば、東京芝2400mGIで高いパフォーマンスを発揮したハーツクライ産駒のドウデュース、ドゥラメンテ産駒のスターズオンアースは、持ち前の個性(主流スピード)がそれほど削がれないのでは? と予想します。
もっとも、路盤は主流といえども、コース形態は非主流。東京芝2400mまでは主流スピードが発揮できない舞台設定ではあります。各馬の非主流コースでの下げ幅も考慮した上での最終見解はウマい馬券で公開します。
著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の有馬記念予想はレース当日までにウマい馬券で公開!