湿ったダートは米国型に注目
砂と路盤の質が今とほぼ同じ秋以降の京都ダート1800mは、湿ったダート≒良馬場以外ダートになると、明確な血統傾向が出ます。
昨秋以降、京都ダート1800mは、良馬場以外の馬場でサンデーサイレンス系、キングマンボ系がパフォーマンスを落としやすくなります。芝指向の直線スピードが削がれやすい状態になるためです(出走馬の血統系統はスマート出馬表を参照)。
昨秋以降の京都ダート1800mは良馬場以外が12レース。このうち父サンデー系は1勝のみ。出走シェアは30%以上も占めているのにもかかわらず、まったく勝てていません。キングマンボ系も2勝止まり。
単勝10倍以内の人気馬に限定してもサンデー系は勝率7%、単勝回収率は20%、複勝回収率も44%。キングマンボ系も単勝回収率42%、複勝回収率47%。単勝10倍以内のサンデーかキングマンボ系のBOXを購入した場合、回収率は22%。レース的中率は25%。
一方、父米国型で単勝10倍以内の馬は勝率36%、複勝率72%、単勝回収率117%。父米国型のワイドBOXは12レース中9レースで的中。的中率75%、回収率131%。
サンデー、キングマンボ系の芝指向のスピードが削がれる分、米国指向の持続力がより発揮しやすい馬場とレースパターンになるケースが増えるわけです。
週末の天気予報から、東海Sも湿った良馬場以外のダートになりそう。父米国型に注目。
ミッキーヌチバナは父が米国型のダノンレジェンド。母父も非サンデー系のキングカメハメハ。近親に砂の名馬ゴールドアリュール。ダノンレジェンドは母父が非サンデー系との配合馬の場合、昨年以降のダート1800mも複勝率48%。複勝回収率147%。ダート1800mで要求される持続力をより強化できる配合になるため、ベタ買いでも期待値的中率ともに優秀。先に述べたように、湿ったダート1800mはサンデーの影響力を薄めて米国型を強調した方が走りやすいため、馬場適性も高い配合になります。
タイセイドレフォンは父が米国型ノーザンダンサー系のドレフォン。母父トワイニングも米国型。米国指向の強い血統。前述したとおり、湿った京都ダートはサンデー、キングマンボの影響が薄く、米国色の強い血統が有利な馬場。
ドレフォン産駒はリフレッシュ後は走りやすい反面、反動が出る傾向も。同馬も近4走で好走したのは休み明け。凡走したのは叩き2戦目。今回はリフレッシュ明け。
同様の血統パターンを使って、先週1月13日の京都8レースもツークフォーゲルを勝負レースの本命に推奨。単勝1710円で勝ちました。同馬も近走は使い減りで体重を落としていましたが、リフレッシュ明けの1月13日は体重を戻して一変。もちろん、この一変を読んだ上での推奨でした(亀谷の推奨レースは「亀谷競馬サロン」「競馬放送局」限定で公開)。
タイセイドレフォンも有利な馬場、自身もコンディションを発揮できる馬場でパフォーマンスの上昇を期待します。
著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の東海S予想はレース当日までに予想バイブルで公開!