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【四位洋文×藤岡佑介】セキトバイーストと桜花賞へ──騎手としてクラシック経験豊富な四位調教師ならではの思考/第2回

  • 2024年04月03日(水) 18時01分
“with佑”

▲今週末の桜花賞にタッグで挑みます!(撮影:桂伸也)


今週末に迫る第84回桜花賞。四位調教師の管理馬セキトバイーストは、藤岡佑介騎手とのタッグで挑みます。
「3歳牝馬の中では力上位だと思っていた」と話す四位師の言葉通り、前哨戦のチューリップ賞では2着に好走。
トップジョッキーとして何度もクラシックに挑んできたゆえに貫く"クラシックの戦い方"に迫ります。

前回はこちら▼【四位洋文×藤岡佑介】「そわそわしてる四位さんかわいいなって(笑)」騎手時代から一変! 四位調教師の意外な一面/第1回
(取材・構成=不破由妃子)

「いい状態で本番に連れて行かなきゃ意味がない」


──今年の四位厩舎と佑介さんといえば、チューリップ賞に出走したセキトバイーストが見事桜花賞への切符を獲得。セキトバイーストのここまでの歩みについて教えてもらえますか?

四位 去年の7月にいい形で未勝利戦を勝ってくれてね。もう少し早く2勝目を挙げられたら楽にローテーションが組めたんだけど、今年に入ってから京都開催の馬場が悪かったりして、彼女にとってはなかなか厳しいシチュエーションだったのかなと。エルフィンSも予定していたんですけどね。軽い熱発があったので、そこはもう無理をせず、すぐにチューリップ賞に切り替えて。で、佑介が空いているということだったから、すぐに佑介を押さえさせてもらって。

──テン乗りで9番人気という評価のなか、きっちり結果を出しましたね。

四位 今年の3歳牝馬のなかでは力上位だろうなと思っていたから、おそらく権利は取れるだろうなと思ってた。しかも佑介であれば、乗ればなんとなくの感覚でわかってくれるだろうなと思っていたので、作戦通りでしたね。「スタートが良ければハナに行ってもいいですか?」って聞いてきたから、「全然かまわないよ」と答えて。思い切って乗ってくれて感謝です。

佑介 いえいえ、僕こそチャンスをいただいてありがとうございます。それにしても、メンタル的に難しい馬ですよね、セキトバは。よくここまでコンスタントに使いながら、チューリップ賞まで持ってこられたなと思うほど繊細な馬です。ちょっとやりすぎたら、絶対にメンタルを保てない。少しでもきつく当たろうものなら、絶対に「あ〜、もう知らない!」ってなる感じの馬だから。この時期の牝馬はみんなそうですけど、フィリーズレビューでも、あっちに飛んでいく馬もいれば、止まらない馬もいたりして。

“with佑”

▲桜花賞の優先出走権を獲得したセキトバイースト(c)netkeiba


四位 みんな優先出走権を狙って、どうしてもきっちり仕上げてくるからね。

佑介 しかも、セキトバは回避したエルフィンSからチューリップ賞まで、けっこう長い在厩期間があって。余計にメンタルを保つのが大変だっただろうなと思うんですよ。

四位 ずっと厩舎にいると、馬はどうしても飽きちゃうから、そこはちょっとした刺激や変化を与えるのも大事だし、担当スタッフにお願いして飼い葉を工夫してもらったりもしたよ。

──飽きてきたなってわかるものなんですか?

四位 わかるよ。馬房での普段の様子や、調教に向かうときの挙動なんかでね。まぁ普段からよく観察しているかどうかが大事になってくるけど。

佑介 セキトバに限った話ではないですけど、クラシックを目指せる素材の馬が出てきたときに、どういう使い方をしていけばそこにいい状態で持っていけるか。そのあたりの選択に四位さんの強みというか、らしさが出ているなと思います

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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